もう一つの感情E
「あ〜っ!ヤバイ、ヤバイ
気持ちよすぎる、あ〜!」佐々木は一人興奮状態に陥っていた。よく見るとしっかりと握り締めた自身の勃起した性器の赤黒く艶びかりした亀頭のパックリと開いた口先から潮が噴き出している。当時はなんの知識も持っていなかったので、ションベンを漏らしているのかと思った。あの場面は鮮明に覚えているので、今思えば確実に「潮が噴出している」状態なのだ。
全裸で仰向けになって、腰を上下に浮かせたり、海老反りになったり、堪らえようにも堪えきれないものに
全身が襲われているのが見て取れる。漏れでる声もそうだ、役者でもない限り絶対に出せないような呻き声だ。演技どころか意識すらしていないだろうと思わせるその声は、初めて聴くような、官能が揺さぶられてしまうような響きである。
そんな佐々木の我を忘れた迫真の痴態を見せつけられた私は急激に恐怖を感じはじめた。これまで友人として普通に接し、部活を通し苦楽をともにしてきた仲間として毎日を過ごしてきた
そんな男が今、目の前で快楽に呑み込まれ呻き声を上げながらのた打ち回っている。普段はどちらかといえばクールで知的で爽やかな佐々木がである。目の前で快感に仰け反り打ち震えているのはいつものあの気のいい佐々木ではない。私は呆然としながら佐々木の痴態を見つめていたが、不意にその佐々木と目が合った。
その時の私は佐々木の足元側で正座をしていた。その私の面前で佐々木はM字に
した足を全開にして悶えていた。他人の勃起した性器
を見たのははじめてである。しかも相手はあの佐々木だ。つい今しがたまで一人の友人として接していた
あの佐々木だ。そして睾丸が、肛門が、目の前で躍動するかのように鮮明に動いているのだ。とそんな時に
視線を感じたのだ。M字に開かれその中心で激しくいきり勃つ性器の向こうから頭を上げた佐々木が私を見つめていた。私がその視線に気づき佐々木と目を合わせたその時、佐々木は「あっあ〜」っと声を上げ思いっきり仰け反りながら精液を飛び散らせた。その瞬間、私は恐怖でいたたまれなくなり慌て立ち上がるとその場から走り去った。
家に着いて自分の部屋に戻った。走ってきたのと異様な性体験とが相まって鼓動が激しく打ち続けている。取り敢えずイスに座り込んだがまったく落ち着かない。幾度か深呼吸をしていると、急に股間に違和感を
覚えた。とても冷たいのだ。さっき部室でブリーフの中に射精した精液が冷えきっていたのだ。とても大量に出たらしくブリーフはビショビショといった感じで学生ズボンにも染み出ていた。その日の夜佐々木から電話があった。「今日のことは誰にも言いっこなしだからな」そんな電話であった。翌日の卒業式では一切会話をすることもなく別れ、それ以降は音信不通となった。
確かに佐々木がこの同窓会に来ることはわかっていた。だがあの時の出来事は
私にとって封印された遥か昔の出来事であり夢か幻かといった状況なのだ。しかも今はお互い家庭もあり社会的な地位もある。暗黙の禁断の事実として忘れ去られているものだと思っていた。だが佐々木はこうして私の目の前に堂々と姿を現し、あの時の出来事をはっきりと思いだしながら私の体をまさぐっている。
(これは何かが違う、何かが違っている) 心の中でそう思った。これまで頑なに閉ざしてきた扉がこじ開けられそうなのは承知した。いや、むしろ自分から開けたがっているのだ。すべてが一杯になってしまっているのは自分でも薄々気が付いてはいた。いずれは開放されないと可怪しくなってしまう予兆が感じられる。だがそれは今ではない、そしてここにいる佐々木では絶対に違うのだ。
ただひとつ言えるのは、これは良いキッカケにはなった。これまで常にモヤモヤとした残し物を抱えているような感情が心の隅にあったのは事実だ。そのまま人生を終わらせるのも面白くはないとも思える。結果はどうなるのか、まったく見当もつかないが「もう一つの感情」と向き合ってみようと思った。
もう一つの感情 完
気持ちよすぎる、あ〜!」佐々木は一人興奮状態に陥っていた。よく見るとしっかりと握り締めた自身の勃起した性器の赤黒く艶びかりした亀頭のパックリと開いた口先から潮が噴き出している。当時はなんの知識も持っていなかったので、ションベンを漏らしているのかと思った。あの場面は鮮明に覚えているので、今思えば確実に「潮が噴出している」状態なのだ。
全裸で仰向けになって、腰を上下に浮かせたり、海老反りになったり、堪らえようにも堪えきれないものに
全身が襲われているのが見て取れる。漏れでる声もそうだ、役者でもない限り絶対に出せないような呻き声だ。演技どころか意識すらしていないだろうと思わせるその声は、初めて聴くような、官能が揺さぶられてしまうような響きである。
そんな佐々木の我を忘れた迫真の痴態を見せつけられた私は急激に恐怖を感じはじめた。これまで友人として普通に接し、部活を通し苦楽をともにしてきた仲間として毎日を過ごしてきた
そんな男が今、目の前で快楽に呑み込まれ呻き声を上げながらのた打ち回っている。普段はどちらかといえばクールで知的で爽やかな佐々木がである。目の前で快感に仰け反り打ち震えているのはいつものあの気のいい佐々木ではない。私は呆然としながら佐々木の痴態を見つめていたが、不意にその佐々木と目が合った。
その時の私は佐々木の足元側で正座をしていた。その私の面前で佐々木はM字に
した足を全開にして悶えていた。他人の勃起した性器
を見たのははじめてである。しかも相手はあの佐々木だ。つい今しがたまで一人の友人として接していた
あの佐々木だ。そして睾丸が、肛門が、目の前で躍動するかのように鮮明に動いているのだ。とそんな時に
視線を感じたのだ。M字に開かれその中心で激しくいきり勃つ性器の向こうから頭を上げた佐々木が私を見つめていた。私がその視線に気づき佐々木と目を合わせたその時、佐々木は「あっあ〜」っと声を上げ思いっきり仰け反りながら精液を飛び散らせた。その瞬間、私は恐怖でいたたまれなくなり慌て立ち上がるとその場から走り去った。
家に着いて自分の部屋に戻った。走ってきたのと異様な性体験とが相まって鼓動が激しく打ち続けている。取り敢えずイスに座り込んだがまったく落ち着かない。幾度か深呼吸をしていると、急に股間に違和感を
覚えた。とても冷たいのだ。さっき部室でブリーフの中に射精した精液が冷えきっていたのだ。とても大量に出たらしくブリーフはビショビショといった感じで学生ズボンにも染み出ていた。その日の夜佐々木から電話があった。「今日のことは誰にも言いっこなしだからな」そんな電話であった。翌日の卒業式では一切会話をすることもなく別れ、それ以降は音信不通となった。
確かに佐々木がこの同窓会に来ることはわかっていた。だがあの時の出来事は
私にとって封印された遥か昔の出来事であり夢か幻かといった状況なのだ。しかも今はお互い家庭もあり社会的な地位もある。暗黙の禁断の事実として忘れ去られているものだと思っていた。だが佐々木はこうして私の目の前に堂々と姿を現し、あの時の出来事をはっきりと思いだしながら私の体をまさぐっている。
(これは何かが違う、何かが違っている) 心の中でそう思った。これまで頑なに閉ざしてきた扉がこじ開けられそうなのは承知した。いや、むしろ自分から開けたがっているのだ。すべてが一杯になってしまっているのは自分でも薄々気が付いてはいた。いずれは開放されないと可怪しくなってしまう予兆が感じられる。だがそれは今ではない、そしてここにいる佐々木では絶対に違うのだ。
ただひとつ言えるのは、これは良いキッカケにはなった。これまで常にモヤモヤとした残し物を抱えているような感情が心の隅にあったのは事実だ。そのまま人生を終わらせるのも面白くはないとも思える。結果はどうなるのか、まったく見当もつかないが「もう一つの感情」と向き合ってみようと思った。
もう一つの感情 完
26/04/20 21:53更新 / KAGE
戻る
次へ