読切小説
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見られた、そして教えた 1
まだ俺が36歳で若かったころ、一人っ子の俺は親父(61)・お袋(58)と一緒に住んでいた。2階は両親に占領されており、普通のパターンなら結婚して独立しているであろう年齢の俺はまだ独身、若干、居候気味でリビング横の1階の部屋を宛がわれていた。
とある日曜日、午後から友達とテニスの予定があったが、朝食後昼まで少し時間があった。なので、自分の部屋でエロ動画を観ようとパソコンを開いた。エロ動画といっても男と女のセックスではなく、男が一人オナニーをしているビデオが好きだった。時にいろんな道具も使いながら。日本人ものは如何にも生々しいので好んで洋ものを観ていた。その日は過去に気に入った動画のURLを貯め込んでいた中からオナニーグッズシリーズを久し振りに再生してみた。気に入って取っていただけあって、今観ても新鮮で興奮する。
内容が内容だったので、部屋のドアの鍵は閉め、庭に面した窓も閉めてカーテンをした。このコッソリ感も興奮の材料になる。段々、真剣に見入ってしまい、股間が熱くなってきた。右手はマウスを操作しているので、左手をジャージのズボンに突っ込んでチンポを弄った。そのうち我慢汁が出てきて亀頭がヌルヌルしてきたのでトランクスを汚すと面倒だなと思い、ジャージをパンツ毎膝まで下げてチンポを出していじり始めた。8割ぐらい勃起してきて、興奮も高まり、いよいよ本格的なセンズリへと発展していく状況になった。
このままでは辛抱堪らなくなり、パソコン画面はベッドから見えるように向け、ズボンも全部脱いで下半身裸でベッドに飛び乗った。仰向けになり、ヌルヌルの亀頭の先っちょを掌で擦る様に刺激した。そして、ベッド脇からバイブを取り出し、金玉の裏側、チンポの付け根に当てスイッチを入れた。オッと最初は全身に力が入るが、そのうち弛緩してきてチンポの快感だけを楽しめる様になる。
チンポが完全に硬くなり、我慢汁もドクドク亀頭に流れ出る。次に、オナホールを出して、少しだけゼリーを追加してチンポを突っ込んだ。おおおおおー、と更なる快感に全身が震える。オナニーグッズシリーズを観ていた俺は、道具の事しか頭になく、次に極めつけのアメリカに海外出張中の友達から送って貰ったミルキングマシーンを引っ張り出した。そう、牛の乳を搾るあれである。天井から吊るすため一旦“作業”を伴うが、後々のお楽しみの為であり、結構、ワクワクしながらやっている。乳を搾る筒が丁度股間の位置に来るよう長さを調節して吊り下げる。そして、仰向けに寝て筒をチンポに被せる。作業の途中に少し萎んできたが奥まで突っ込んでセットする。そして、スイッチを入れる。グワングワングワンと音をたてながら吸引と共に筒が上下に動き出す。これがまた堪らない。直ぐにチンポの付け根の周り辺りがムズムズしてくる。アッ、アッ、アッ、と小刻みに力が入り、腰も少しだけ上下する。両手はベッドサイドの淵を掴んでいる。マシーンの動きのスピードは調節可能なので、少し、速度を上げてみる。そうするとオッ、オオオーと段々佳境に入ってきた。そして、絶頂を迎えた時、大きく腰を振って筒の中に放出した。しばらく射精後の余韻に浸っているが、筒はまだぐワングワンと動いている。そのうち、射精直後の亀頭超敏感フェーズに入ってくるので、直ぐ様スイッチを止めに係る。そして、再び余韻を味わう。大きく腰を振った関係で天井からの紐が緩んでマシーン全体が少し撓んだ形になり、萎んだチンポから外れ、チンポはだらんと横に倒れ、筒はツツツッと腹の上にズレてきて、中に放出された精液がドロッとヘソの周りに流れ出した。
暫く放心状態であったが「ガシャンッ!」と庭の方で音がした。何だろうと思って顔だけ上げて音のした方を見てみると、親父と目が合った。一瞬の“間”。親父は直ぐに向きを変えて目を逸らした。庭の掃除をしている様であった。でも、俺は何か少しおかしいなと感じた。“カーテンは閉めたはずなのに、何で人と目が合うんだ?”窓の方をよく見てみると、閉めたはずのカーテンは、今はもう使ってない窓に立て掛けていたサーフボードに引っ掛かってきちんと閉まっておらず、隅が三角形状に捲れていて、外から見える状態であった。つまり、状況としては、ベッドの上に寝そべる俺の顔‐射精したばかりのチンポ‐窓ガラス‐親父の顔、が一直線に並ぶという構図である。一瞬頭の中が真白になったが、ハッとして、ヌルヌルのチンポと腹をティッシュで拭き、ジャージを掴んで風呂場へ直行した。“やっべー、見られちゃったよ”と思いながら、午後のテニスへ向かった。

その日の夕食も終わり、サザエさんのエンディングが流れている時に、片付けを終わったお袋が風呂に入ってくると言ってリビングを出た。俺は、特番を観ようとウイスキーのグラスを準備していたら、横で新聞を読んでいた親父が、
親父「あ、俺にも作ってくれないか?」
俺「水割りでいいんだよね?」
親父「ああ。」グラス二つをソファーテーブルに並べた。するといきなり、
親父「あのさー勇介。お前さー、センズリもいいんだけど、早いとこ良い人見つけて結婚でもしたらどうだ。」
 と、言ってきた。“あ、午前中のオナニー見てのことだな”と思った俺は気になって、
俺「あのさ、今朝のアレ、どの辺から見てた?」と聞いた。
親父「ああ、あれか?朝飯食った後、庭を掃除しようと出てみたら、お前の部屋は窓もカーテンも閉め切っていて、昼からテニスに行くとは聞いていたが、もう出掛けたのかなと思って、ちょっと隙間があったので中を覗いてみたんだよ。そしたらお前、下半身すっぽんぽんのふりチン状態でベッドに飛び乗っただろ。どうしたのかなーと思って見ていたら、チンポに手をやってシコシコし始めたから、おうおうおう、朝っぱらからマス掻きおっ始めやがった、元気だのーと思って、、、父さん、ずーっと見ていた訳じゃないぞ、掃除もあったしな。ま、でも気にはなったので草むしりしながらちょいちょいは見てた。そしたら、でっかい白いボールみたいのを金玉に当てだして、あれだろ、バイブレーションって言うんだろ、あれ。使ったことはないが、今どきは結構道具を使うらしいな、センズリグッズ。」俺にはオナニーグッズの方がピンとくるがまいいや。
親父「またちょっとして見たら、今度は片手より大きい丸々としたピンクのゴムみたいのの中にチンポを突っ込んでシコシコ始めたろ。いろいろあるもんだなーと感心したよ。で、掃除に戻ったら、なんだかカチャカチャと音がしてきたから覗いてみたら、何だあ、あの牛の乳搾りみたいな機械!!あーれが出て来た時は父さん、おったまげたぞー。あんなのセンズリグッズとして売ってるのか?どこで買ったんだ?」
俺「ああ、あれ。2,3年前にお袋が『勇介に海外から荷物が届いたわっ』って騒いでいただろ。1年間の海外勤務をしていた友達から送って貰ったんだよ。送り主は日本人名だったけど全部英語で書かれていたから、全くの外国からの荷物と思ったんだろうな。」
親父「そーかぁ。いやー、びっくりしたわい。そして、呆気に取られてボーッと見てたら、それをチンポに被せたろ。ああ、牛の乳の代わりになー、とか考えながら突っ立ってたよ。で、その機械にチンポ突っ込んだまま腰を大きく振って、あれ、発射したんだろ?その後、静かになったので、ああ、いったんだ、終わったんだー、と思ったらうっかりチリ箱を落としてしまったんだ。で、お前と目が合った。」
 “なんだよー、始めっから全部見られてるんじゃん”
俺「そうだったんだー。。全部、見られてんじゃん。初めてだろ、息子のオナニー見るのって?」
親父「人のセンズリなんて初めて見たよ。でもあれだなー、牛の乳搾りならぬ、チンポ搾り、いや、男汁搾りか、あっはっはっは。」
 訳わかんなく一人で盛り上がって高笑いした。その時、風呂からあがったお袋がリビングのドアを開けて、
お袋「なに二人で楽しそうに話してるの?私も仲間に入れて頂戴。あー、良い風呂だったー。あ、いいわねー、二人でお酒。今日は日曜日だし、私もビール頂いちゃお。」
 当然、今の話にお袋は入れられないから、冷蔵庫にビールを取りに行ったお袋を横目に、親父に目くばせで合図した。親父も分かっている様だった。何だか二人だけの秘密が出来て、親父とより親密になった気がした。
20/03/21 07:39更新 / 勇介

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