読切小説
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JRのとある車両
常磐線と京浜東北線、どちらの路線も10数両ある中の一番後ろの車両でしかも一番後ろのエリア(運転席辺り)がお仲間のお楽しみのスポットとなる。まずは、仲間を探すことから始まる。そういう場所であると分かっていても、殆どの乗客が一般の人(所謂ノンケ)だからだ。
自分が思うには(殆どの人もそう思うだろうが)、まず、タイプの人と目が合ってしばらく見つめ合っていたら、ほぼほぼ8割方仲間であろう。でも確定はできないので、次はアクションに出るしかない。人と人がどうしても触合うくらいの混雑がいいのだが、タイプの人の横に行ってTの字型に立ち(つまり、自分の股間が相手の手の辺りにくる立ち位置で)、ペニスの部分を相手の(通常は)手の甲に当てたり引っ込めたりする。ノンケだと“おお、俺の手が人の変な所に当たっている”と思い、手の位置を変えるか体の向きを変える。だが、そのままの状態をキープしたとするとほぼお仲間である(この時、その人は表情を全く変えないケースが多い)。

次にポジション、車両内での位置取りの話である。ベストポジションは何といっても、右でも左でもいいのだが、車両の一番後ろの角である。(こちらがいじられる側であるということを前提で話を進めるが)相手が後ろの壁を背もたれにし、内側を向く。その時角から20cmくらい隙間があると尚良い。そしてこっちは角に向かってうつ伏せの状態、つまり、相手とフェイスtoフェイスで向き合うのだか体半分ずれている。そうすると相手の手が丁度こちらの股間に位置し、更に自分の体で局部は誰からも見られない。角から20cmのスペースに関しては後でもコメントするが、相手が手を動かすのに打ってつけとなる。この状態は結構満員でないと不自然になるので気を付けること。ただ満員ということは、自分の体が他の人にも密着していることになるので、激しい扱きや腰の動きは使えないがその点も要注意事項であるということは言うまでもない。
タイプの人とこういうポジションが確保でき、しかもお互いに興味があることが確認できれば、お楽しみは確約されたも同然である。

相手はまずこちらのズボンの上からペニスを触ってくる。ペニスが半立ちくらいになるとOKサインとなるのであろう、ズボンのジッパーを下ろしにかかる。手を挿入し(たまに一旦トランクスの上からペニスを触ってくる輩もいるが)更にトランクスの前開きから手を入れてペニスを直接触って握る。その際、金玉も触ってくることがある。一頻り触ったら、ペニスを社会の窓から引っ張り出す。そして、20cmのスペースを利用して、前後にゆっくりペニスをしごいてくる。こちらも腰は出来るだけ動かさない様に気を付けながら。。バレない様にとの興奮が加勢して快感が増し、至極の一時である。自分は我慢汁が多いので、直ぐさま亀頭がヌルヌルになる。ベストポジションがダメでも、後ろの壁のセンター辺りでもベター。兎に角、後ろの壁がミソである。

今度は京浜東北線の話だが、こちらはちと状況が違う。常磐線は柏駅辺りから乗客が混んできて、松戸駅、北千住駅までそれぞれの駅間に10分程度の時間があるが、京浜東北線の日暮里駅から秋葉原や東京までは各駅の間隔が短い。つまり、クイックアクションが決め手となる。
常磐線からは日暮里駅で乗り換えるのだがプラットホームに着いて、まず到着する電車に注目。すべての列車に仲間が乗っているとは限らないがどれに乗っているかも分からないので来た列車が勝負、いなけりゃ残念ということだ。一番後ろの車両の一番後ろのドアの所で待つのだが、ゆっくり近づいてくる列車のガラス窓から中を覗いタイプがいるかどうかチェックする。もちろん、一緒に乗り込む乗客の中にもタイプがいないかはチェックしておく。そして、ドアが開いたら乗り込むほんの1秒か2秒の間に全体を見回しタイプの存在と場所を確認する。いれば先程と同様、隣に陣取る。もしいなければ、出来るだけ入口のドアの所に位置する。それは何故か。次のアクションに繋げるためである。日暮里駅で乗り込み、次の鶯谷駅ではあまり変化はない。その次の上野駅が勝負だ。上野駅では一回で乗り切れない程の乗客が待っている。ゆっくり電車が到着・停止するその4秒か5秒の間に待っている乗客の中にタイプがいないか確認する。手前にいるかもしれないし、中ほど、または後ろの方に居るかもしれないし、いないかもしれない。いたらそいつがターゲットだ。ドアが開くと怒涛のように乗客が雪崩れ込む。こっちがうっかりしていると簡単に反対側のドアまで持っていかれる。タイプがいるのにそうなってはおじゃんだから、兎に角、その雪崩の中でタイプに近づけるよう波をかわし身をかわし、隣に密着するように頑張る。上手いこと密着できたら、先程同様、ステップを進めるだけである。満員でかなり密着しているから多少状況は異なるが、股間を上手く使って相手の意思を確かめるのである。お互いの意思が確認できればOKだ、楽しめる。ただ、駅間が短いので、次の駅になると結構な人が乗り降りする。状況は変わってくるが、相手も現状を続けたいと思ってくれていれば、離れない様に協力的にしてくれる。それはそれでスリリングな一時である。

何だかくどい解説じみた話になったが、一つ失敗した出来事、んんーまあ失敗と言っておこう、常磐線での出来事を簡単に。。
例によって、好みの人と後ろの壁をバックにセンターではあったが重なり合うことができた。ステップ通り、こちらのチンポは引き出され、ゆっくりとしごかれた。その時、自分は溜まっていたのか、相手のテクニックが上手かったのか、予想に反して急にいきそうになった。おおお、待て待てと、相手の手の動きを制して、こちらもやや腰を引き、寸止めを頑張った。そう、頑張った頑張った。しかし、その努力空しく、先っちょから精液がドロッと少しだけ相手の手の中に放出された。。。相手も気が付いたらしく、自分の手の平をみて驚いた様にこっちを見た。ハンカチを取り出して手を拭いたが、その後は素知らぬ振りをしていたので、きっと怒っていたに違いない。さっきの驚いた顔は“普通、電車の中でいくかぁ?その前に止めるなどして対処しろよなー!”と言わんばかりだった。ちょっと気まずかったがこればっかりは致し方ない。こちらもヌルヌルの亀頭をアンダーシャツの裾で拭いて、会社へと赴いた。
いろんなことがいろんな状況の中で起きるんだなぁと思った次第である。
20/03/07 17:55更新 / キラキラ親父

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