読切小説
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外人との体験
まだアメリカから帰国したばかりの頃で、外専から抜け切らず白人の肌等が恋しいと思い始めた頃、休日に銀座西五番街にある今は閉店してしまった「イエナ洋書店」に用があって出掛けた事があった。
探していた本が店頭に無いので注文した後、何気なく雑誌売場を見ていると自分よりやや年上かと思われる金髪碧眼の端正な顔立ちの白人に目が止まった。
超タイプなので近付くと雑誌「Playgirl」を開いていて、アソコが丸見えの男性モデルのページを食い入る様にみていた。(その後直ぐ書店ではビニ本扱いとなり、間もなく取り扱いも止めてしまった)
この本はアメリカでも「Playboy」に対抗した女性向の男性ヌード雑誌で、当初は女性の購買者を当てにしていたのに、予想に反してゲイの間で引っ張りだことなった曰く付きの雑誌である。
その外人は、自分が脇に立つと気配を感じたのか、こちらを認めるとにこやかに微笑んだのである。
心の中で“ウワーッ、ハンサム!”と目がハートマークになってじっと見詰めてしまったら、ウインクをして背を向けて歩き出したので、慌てて後に続くことにした。
急ぎ足で階段を下りると地下鉄の改札口に向かうので、当時はSUICAが無かったため慌てて券売機で入場券を購入し必死で後を追うことにした。
すると地下鉄の銀座線と丸の内線の連絡通路を歩いていくので、てっきり例の発展トイレに向かうものだとばかり思っていると、案に反しそのトイレの手前で扉を開けて姿を消してしまった。
まさか地下鉄の駅員?と思って扉を開けると、何とそこは駅員用のトイレになっていた。
何でこんな所を知っているのか不思議だったが、それこそ駅員が入ってきたら大変と躊躇したものの、折角の上玉を逃したくないとの一心から意を決して中に入る事にした。
既にその方は個室に待ち構えていて、ズボンを下ろして手招きしていたので引き込まれる様に入ってしまったが、流石にここは危険だから別の場所にと言うとOK!と了解した。
その時は未だ相手のペニス(何故か英語・・笑)を確認していなかったので、一抹の不安(何が?)はあったが、移動し昭和通地下の駐車場に止めてあったベンツに乗り込んだ。
日本でも金持ちの外人をゲット出来るかなと期待に胸が膨らんでいると、ベンツは市ヶ谷の高台にある瀟洒な邸宅に到着した。
家に入ると、日本人同士のように性急に衣服を脱ぎ捨てて行為に走るような事は無く、紅茶にブランディを添えて出してくれるので、贅沢な装飾のリビングのソファに座り王侯気分に浸ってしまった。
傍らには大きな犬が居てチョット落ち着かなかったが、お互いに自己紹介してみると、当時40代前半の自分よりは7歳だけ年上のイギリス人で、或る船会社の日本支社長との事であった。
独身(単身赴任?)なので家事全般は日中メイドが来てやってくれるのだが、その日は偶々日曜だったので運良くお休みとの由であった。
間もなくお互いにシャワーを浴びる事にし、バスルームで裸になると全身金色の産毛に覆われた真っ白な身体で背も体型もほぼ自分と変わりなかった。
ただ、何故かアソコは手で隠していて見せてくれないので、それまで陰部を隠す外人は見た事が無かったため、変なガイジンという印象であった。
その後大型犬が脇に座っている中裸でベッドに入ったが、照明を落とした薄暗いベッドの中で早速その外人のペニスを触ると、硬いものの全体的にこじんまりした、特に亀頭が異常に細いモノに触れたので何だか少し拍子抜けしてしまった。外人=巨根と思っていた自分が単純だったのであり、彼を責める訳にはいかない。
お互いフィニッシュには至ったものの何となく味気無さが残るセックスで、駅まで送ってくれると言う彼の好意を丁重にお断りし、とぼとぼと坂を下って帰路に着いた。
12/12/21 18:52更新 / 憶爺

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