読切小説
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O K M ちゃん
何時もの散歩コースはちょっと飽きてきたので、少し違う所を歩こうと裏山に登ってみた。所々に藪の様な茂みがあり、万が一の用足しには使えるな、などしょうも無い事を考えながら歩いていた。すると、「いやん、やめてよぉー。ちょっとぉー、触んないで!いやっ!」とある茂みの中から女性が乱暴されている様な声が聞こえた。いきなり割り込んで行って巻き込まれるのもアレだったので、遠くからちょっとだけ様子を伺ってみた。4人の男連中が絡み合っていたが、女性の姿は見えなかった。”あれっ、女性は逃げたのかな?”もう少し近づいてみようと少しだけ茂みの中に入っていった。おおおお、暴行されているのは親父だった、、、というか、オカマちゃんだった。3人の30代くらいの若い連中に絡まれているその親父さんは50代くらいかな、シャツはズボンから引っ張り出され、ズボンのベルトは外されていた。まだ、脱がされてはいなかったが執拗に胸や股間を服の上からではあるが触られまくっていた。「いやっ、やめてよぉー。もー、大声出すわよっ!」恰好はごくごく普通の親父だが相変わらずのお姉言葉で必死に抵抗していた。何気にオカマちゃんは苦手ではあったが、その姿があまりに可哀そうだったので、
俺『どうしましたー? 大丈夫ですか? 向こうに警察の方がいるようなので呼んできましょうか?』
大きな声でそう言いながら連中の所に入っていった。連中は「やベっ」と言って足早にその場から逃げていった。親父さんはガックリと項垂れてその場に座り込んだ。ちょっと放心状態気味だった。
俺『大丈夫ですか。ほら、立ち上がって。』
親父さんを両脇で抱えて立ち上がらせ、背中やお尻に付いた土や汚れを叩いていると、急に大声で泣きじゃぐりながら俺に抱き付いてきた。
親父「わあああああーん、怖かったー。あたしね、グスッ、こっちの世界に来たのはつい半年前なの。あ、こっちの世界って言っても分からないわよね、おかまとしてゲイの世界にきたの。でも、まだ、男の人との触れ合いなんかも経験ないし、ドキドキワクワクしながら生活してただけなのよー。。グスッ。。。あ、あっちに警察の方がいたの?」
何も聞いてないのに抱き付いたまま俺の耳元で勝手にベラベラしゃべっていた。派手にオカマを出していたから言い訳でもしたかったのだろうか・・・
俺『ああ、あれはハッタリですよ。ああ言えば逃げていくかなと思ってね。効果覿面でしたね。それより少しは落ち着きましたか。』
親父「お優しいのね。あ、順序が逆になっちゃったけど、ありがとうございました。とっても助かりました。」
相変わらず抱き付いたままの親父さんを振り解いて、シャツの裾を正し、ズボンの中に収めてあげようとズボンのチャックを下げた時、硬いものが触れた。
俺『おや?』
親父「あらやだ、あたしったら。優しいオジ様に抱き付いたりして暖かい体の温もりを感じていたら、こっちが元気になっちゃったわ。。あ、恥ずかしいっ。」
暴行されていた事に興奮して勃起したのではないか、とも思ったがそれは良しとして、俺もこっちの世界にいたからか何の躊躇いもなく無意識にパンツの上から親父さんの勃起チンポを包むように握った。
親父「あんっ、いや。」 と、俺の手を払いのけた。
俺『あ、失敬。つい。。。』
親父「あ、御免なさい、ちょっとビックリしたの。あとは自分でやりますので。」
特に何も気付かれなかった。親父さんは自分で服を整えて、汚れを掃い、漸く落ち着いた様だった。深々と頭を下げながら、
親父「今日は本当に、助けてくれてありがとうございました。あの、、この近所の方なの?連絡先を聞いてもいいかしら。是非、お礼がしたいの。」
俺『いやいやいや、お礼なんてとんでもない。たまたま、散歩で通りかかっただけですから。』
親父「あらそうぉぅー、折角でしたのにぃー。ならお名前だけでも、、あたし、山本といいます。」
俺『ああ、青山です。さ、ここに長居するとまたいつ連中が戻ってこないとも限らない。早く、家に帰った方がいいですよ。』
機関銃の様なお姉言葉にちょっと体がムズムズしてきたので、早くこの場を離れたくて親父さんを促した。

そんなことがあって一月半くらい経った時、俺は散歩の一環で近所の公園を歩いていた。
親父「あら、青山さんじゃございません?先日はありがとうございました。」
俺『あ、こないだの。』
親父「お散歩ですか?やっぱりご近所さんだったんですね。ちょっとだけ、お話できますか?」
まあ、忙しい訳でもなかったのでちょっとだけならと思い、公園のベンチに並んで座った。
親父「あれからあたし、青山さんにお会いできないかなーと思い、ちょいちょい出掛けては、周りを気を付け乍ら歩いてたの。ちょっと、ストーカーみたいね。」
俺『じゃあ今日は偶然というより、若干意図的なものもあったのかな。』
親父「いえ、そーじゃないけど。。こないだ助けて貰ったのにこんなお願い、全く失礼な奴と思われるかもしれないけど、、、聞いて貰えるかしら?」
俺『なんかここまできたら、、出来る事なら何でもしますよ。』
親父「嬉しい、やっぱり優しい人!あたし、素敵な殿方にあの、、その、、あそこを優しく触られた事って初めてだったの。」
俺『別に優しく触ったつもりはなくて、ただ、無意識に握ってしまっただけなんだけどね。』
親父「ううん、いいの。でね、それからずーっと、あの感触が忘れられないの。でね、で、もう一度、、お願いできないかしら、、、と、思って。。。」
俺『え?何? 俺に、もう一度、触れって事?!』
あまりの発言に驚いた俺は親父さんの顔をまじまじと見つめた。すると、キラキラした眼で俺を見つめ返す親父さんに何故かドキッとした。良く見ると少しポッチャリ顔で可愛くて、顔を含めた体全体的なフォルムが俺の好みではあった。でもちょっと、矛先を変えたくて、
俺『仕事は何かされているのかな?』
親父「ああ、東京にある電子機器の会社で総務をやってます。」
俺『会社でも、、その、、そういう喋り方をしているの?』
親父「やっだー、会社でオヤジの恰好して、こんな言葉使ってたら超変態じゃない?これはプライベートの時だけ。オンとオフで使い分けてるの。」
俺『あ、っそ。良かった。』
親父「良かったって、何が?」
俺『いや、普通の言葉も喋れるんだと思って。』
親父「当り前よー。あら?もしかしたら、お姉言葉って嫌いかしら?」
俺『そうなんですよ。ちょっと苦手で。。。出来たら、俺と話す時は、普通の喋りでお願いできないかな、、、と。』
親父「あ、そうだったんですね。それはそれは失礼しました。では、今後はそのように。」 いきなり低い声になり、ごっつい普通の親父になった。
親父「それでー、どうでしょうか。。先ほどの件は。。。」
俺『あ、はい、そ、そういうことなら、はい、良いですよ。』、自分で言ったのだが、そういうことってどういうことだろうか?(笑)『でも、ここじゃあれだし、場所がねー。』
親父「この近くに良い場所を知っているんですよ。車で来てるので一緒に行きましょう。」
えー?親父さんの車に乗り込むのかー。何か、どんどん深みに嵌っているような。。。でも、タイプではあるしあまり気にせずやるだけやってみるか。そう割り切って親父さんの後について行った。

車は例の裏山の茂みの中に入って行った。確かに、外からは完全に隔離され、何か事件が起こっても発見までに相当時間が掛かりそうだった。
俺『よく、こういう場所知ってますね。』
親父「まあ、私もいろいろありますのでね。そこはあまり、突っ込まないで、、、あっ、そんなっ、急にっ。」
ややこしい話になるよりも早くやることをやってしまおうと思い、親父さんと私の背もたれを倒し、親父さんの肩を抱いた。
親父「あっ、あ。ゆっくり優しくお願いします。私は結構ドキドキしていますので。。でもよく分からないので、、、どうしてたらいいですか?」
俺『うん、そのまま、じっとして。』
親父さんの服を脱がせ、乳首を指先でクリッ、クリッと刺激した。案の定、親父さんは、アンッと言って体に力が入った。硬くなった乳首を指先でクリクリッと刺激しながら、ズボンのベルトに手を掛け、ゆっくり外した。
親父「青山さんって、もしかして、、男の人が好きなんですか?」
俺『余計な事は考えなくていいから、そのまま、俺に委ねて。』
親父「はい。」 と言って、大人しくなり、体の力を抜いていった。
乳首が感じる様だったので、今度は舌先でレロレロと愛撫した。アアア、アーンッっと体をよじって、腰を突き出した。相当感じるらしい。体よく腰が浮いたタイミングでパンツに手を掛け、ズボンと一緒にずらしていって足首まで下げた。思った通り、チンポはギンギンに勃起していた。
親父「あっ、いや、はずかしいです。」お姉言葉を我慢しつつ、親父言葉で身をよじらせた。
その勃起チンポを左手で優しく包む様に握った。
親父「ああー、気持ち良いー。凄く気持ち良いですぅー。」
握っただけで悦に入っている様だったが、少し上下に動かしてみた。
親父「ああー、青山さんっ。そっ、そんなっ。あっ。」
センズリくらいはしているであろうに余程感じているらしく、体をクネクネし始めた。そんな中、
親父「あ、青山さんのを、、、見せて貰ってもいいですか?」
実は俺のは既にほぼほぼ勃起していた。”あ、良いですよ”と言って、自分でズボンのベルトを緩め、パンツ毎膝まで下げた。
親父「ああー、おっきい。元気になってる。凄い。。。あのー、触っても?」
俺『いいですよ。好きにしてください。』
親父さんは躊躇するように、そーっと、そーっと手を伸ばして、俺の勃起チンポを触ってきた。まず亀頭に指先で触れて、そしてゆっくりと竿全体を握ってきた。
親父「あああー、凄い。青山さんのって大きくって逞しい。ああー、素晴らしい。」
握られた時と同じ様に悦に入っていた。ここまできたら、もう、しゃぶって、出してあげようと思い、親父さんのチンポを口に咥えてフェラを始めた。
親父「あああああーーー!!! そっ、そんなっ。凄いーー!! 気持ち良いーー!! こ、こんなの初めてーー!!」
初めての快感に感動したのか体中をくねらせて感じていた。
親父「あっ、だめ、もう出ますっ、いきますっ、ああああー−−。だめっ、あっ。」
いきなり口で受けるのも気が引けたので、手コキに変えてタマも揉みながらピストンを速めた。
親父さんは覚悟を決めたように、「いきますっ!」と言って、体を弛緩させ腰だけをビクつかせ、自分の腹の上に大量の精液をぶちまけた。
いきますっ!と宣言していったのがこれまた可愛かった。でも、苦しみながらの射精ではなく、体の力を抜き弛緩させての射精は、俺もしばらく出来てなく、親父さんは今回は最高の射精をしたのではないだろうか。
親父「はー−っ。。青山さん、凄い、凄かったです。気持ち良かったです。センズリとは全く違う快感が全身を駆け巡りましたよ。」
俺『そりゃー、一人で自分でやるのとは訳が違うよ。でも、凄く感じていたことは親父さんを見ていて分かりましたよ。』
親父「あ、山本です。あー、でも、こんな優しくて素敵な青山さんに初めての手解きをして貰って、とても幸せです。」
俺『あ、そうですね、山本さんでしたね。取り敢えず、この辺、綺麗にしませんか。お互い萎んだチンポ出したまま話しするのもねー。』

お互い服を整えると、
親父「あの、、念の為に確認しておきたいのですが、青山さんも男性が好きなのですよね。奥様がおられるでしょうから、こういうのってアレですよね、バイって言うんですかね。」
俺『まあここまでくると分かりますかね、仰る通り、私もこっちの世界にいる人間の一人です。30代の頃からなので、もうかれこれ40年近くになりますかね。』
親父「へー、そうなんですか!ベテランさんなんですね。私、青山さんのこと、とっても好きなんです。これからもいろいろと教えていただくことは可能でしょうか?」
こういうのにベテランというのがあるのかどうか??だが、それに急にお姉言葉が消失したので、最初の時の人とは別人の様に思えてきて、そうなってくると何となくタイプの人だな、、、と。
俺『まあどんな感じになるか分かりませんが私で良ければ。。。ただ、仰った様に私は家族持ちで時間のやりくりには制限があるので、その点は宜しくです。あ、ところで山本さん、ご家族は?』
親父「ああ、私はご存じの様にこんな性格なので、10年くらい前にバツイチになりました。それからは一人です。」
俺『そうでしたか。。ま、堅苦しく考えずに気楽にやっていきましょう。』
親父「はい、ありがとうございます。」

連絡先を交換して、元の公園まで車で送って貰って、我々は別れた。お姉言葉ってそんなに簡単に使い分けが出来るものなのかな、と不思議に思いながら家路についた。      (終)
25/05/21 11:27更新 / 勇介

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