狼のいる場所 2
それから、ベットに移り体中を愛撫される。乳首を舌先でしつこく転がされ強く吸われる。いつの間にか大きなよがり声を上げ男にしがみついていた。乳首が敏感だと悟や指でカリカリと刺激を続ける。私の体はその度に電気が走るようにビクッと反応し先走りが漏れ続ける。それから延々と亀頭責めが続く。舌を絡めて竿を舐めあげ、時たま鈴口に舌をねじ込み先走りを舐めあげてくる。強くもなく弱くもなく絶妙な力加減で敏感なポイントを責めてくる。こんな上手いフェラは初めてだった。イキそうになると金たまの付け根を強く押さえられ何度も止められてしまう。絶頂感がずっと続く感じで頭が真っ白になり「もうイカせて!」と叫んでしまうほどであった。男は私の激しく乱れる様をじっくりと観察していた。私の目を見つめながら「キスして欲しいのか?言わないと分からないぞ」恥ずかしさで体が熱くなり、より一層興奮が押し寄せる。セックスの上手さは天性のものかもしれない。「俺とやると皆んな離れられなくなるぞ」と言われたが、その理由が分かる気がした。途中から意識が朦朧となりアナルに指を入れられているのに気づかなかった。何をしたいのかは、両足を抱えられて初めて分かった。男のでかい体で抑え込まれ全く動けない。そのまま一気に挿入された。もうグッタリと全身が弛緩していたので圧迫感は強いが痛みは無かった。舌を強く吸われながら緩急を付けて深いところまでピストンで突かれた。フゥー!フゥー!と男の息が首筋にかかる。こんなにも自分に興奮してくれるのかと思うとたまらなく愛おしい。私を組み伏せている太い前腕が目の前に見える。肉体労働の賜物である血管の浮いた太い腕に目が釘付けになった。それだけで仙骨から背中に向け寂莫とした切ない快感が急速に上がって来るのが分かる。私は愛しさのあまり思わずその逞しく太い腕に頬ずりし接吻をした。その刹那、フンッ!とだらしなく鼻を鳴らし、めくるめく酩酊と共に虚ろな目のままで呆気なく果ててしまったのである。
朦朧とした意識の中で、幼い頃私の家に遊びに来ていた大学生の膝の上で遊んでいたのを思い出した。もちろん物心ついてから繰り返しその時の情景を反芻した結果ではあるが。
暑い夏の日で数人いた青年は皆上半身裸であった。若い男の汗の匂いに頬が上気し動悸が速くなりとても気分が高揚したのを覚えている。私を抱いていた学生の顔を下から見上げると、日に焼けて引きしまった頬が、少年から青年に移り変わる象徴の様に思えた。
キリッとした太い眉に切れ長の憂いを帯びた黒目がちな瞳、そこにはまだ汚れを知らない無垢な強い意志が宿っていた。形の良い鼻梁とそれに続くやや肉厚な唇が美しく佇む。その顔の幼さに反して成熟した体の筋肉質な太い腕と厚い胸元に抱かれていたのをはっきりと思い出した。幼い頃から恋い焦がれてきたもの、それが今はっきりと理解できたのである。
男の腰の動きがより一層早くなってきた。私の尻に激しく打ち込みながらより強く抱きしめてくる。荒ぶる雄叫びを上げながら体を痙攣させ私の中で激しく弾けた。熱い脈動を腹の奥で感じると堪らない気持ちになり男にしがみついてキスをねだった。男は果てたあとも、暫くキスを続けていた。その一物は全く萎えず挿入したままだ。「あんたとは体の相性も良いし付き合いたい。毎日抱きたいんだ」とまたキスをしてくる。こんなにストレートに愛情表現してくれる人は初めてだ。今日はやるだけの相手と割り切っていたのにいきなり告白されるとは。しかも顔も体も好きなタイプで正直心が動いた。
「ありがとう。でも会ったばかりだしいきなり言われても困るよ」「俺は会った時にもう好きになった。一目惚れだよ。俺は惚れた相手じゃないと抱く気にならないんだ。ほらお前の顔見てるとムラムラしておさまらない」考える時間が欲しいと言ってなんとかその場を切り抜けて別れた。激しい執着にも似た一方的な愛情表現に、男への好意が一転してなんとも言えない不安感に変化したのを感じていた。
初めて会う場合は、基本的に自宅に呼ばないし住所や名前が分かる物は持って行かないように注意している。直ぐに鞄を確認したが財布など特に変わった点は無かった。しばらく距離をおいてこちらから連絡を取らないようにしていたが、男からも特に連絡が無く自分の考え過ぎかなと思い安心していたのだ。
その日は仕事が遅番だったので夜7時までの勤務だ。私は最寄の市民病院で薬剤師として働いている。今年から夜外来も始まったので薬剤部もシフト制で対応している。日によって当たりはずれがあり凄い忙しい日も有る。その日は6時半を回っても来院が3人しか無く、今日は定時終わりだなと思い早めに片づけて帰る準備をしていた。その時受付から外来患者のIDと名前の連絡があった。終業間際に外来が来るなんて、やっぱり今日はついてない。午後からクレーマーの対応もしたので心身とも疲れ果てていた。早速カルテを確認する。精神科の患者さんだ。病名は「統合失調症」で他の精神科に入退院を繰り返している。何回か自宅に近いこちらの病院に薬だけ貰いに来ているようだ。易怒性、不眠、抑うつ、被害妄想など記載がある紹介状が添付されている。ここ1年くらいは薬物療法でコントロール良好と記載があった。入院中他の患者との不適切な接触有りとの事。不適切っていったいなんだろう。その時診察が意外に早く終わり本人が戻ってきた。処方箋もプリントされ確認するといつもの定時薬だ。やはり薬を貰いに来ただけのようだ。この時間は最寄りの調剤薬局は閉まっているので院内で渡さなければならない。早く渡して帰りたい。さっきのカルテの病名見たので本人とは目を合わさないよう気を付けた。なんとなく視線を感じて頭を上げると、なんとあの時の男ではないか。
「あっ!」と思わず絶句してしまった。男も驚いたようで、私の顔を追うように見ている。まったく気付かないふりをしてやり過ごした。名前を呼び、いつもの薬であることを伝える。その時両手で私の手を強く握ってきたのだ。「ありがとう」と言った男が私の名札を確認したのが分かった。私はマスクをしていたがやはり男は気付いたようだ。男が出ていくのを確認して直ぐに薬局を閉めて更衣室に向かった。名前と勤務先を知られてしまったなと思い、なんとも言えない憂鬱な気分になった。
朦朧とした意識の中で、幼い頃私の家に遊びに来ていた大学生の膝の上で遊んでいたのを思い出した。もちろん物心ついてから繰り返しその時の情景を反芻した結果ではあるが。
暑い夏の日で数人いた青年は皆上半身裸であった。若い男の汗の匂いに頬が上気し動悸が速くなりとても気分が高揚したのを覚えている。私を抱いていた学生の顔を下から見上げると、日に焼けて引きしまった頬が、少年から青年に移り変わる象徴の様に思えた。
キリッとした太い眉に切れ長の憂いを帯びた黒目がちな瞳、そこにはまだ汚れを知らない無垢な強い意志が宿っていた。形の良い鼻梁とそれに続くやや肉厚な唇が美しく佇む。その顔の幼さに反して成熟した体の筋肉質な太い腕と厚い胸元に抱かれていたのをはっきりと思い出した。幼い頃から恋い焦がれてきたもの、それが今はっきりと理解できたのである。
男の腰の動きがより一層早くなってきた。私の尻に激しく打ち込みながらより強く抱きしめてくる。荒ぶる雄叫びを上げながら体を痙攣させ私の中で激しく弾けた。熱い脈動を腹の奥で感じると堪らない気持ちになり男にしがみついてキスをねだった。男は果てたあとも、暫くキスを続けていた。その一物は全く萎えず挿入したままだ。「あんたとは体の相性も良いし付き合いたい。毎日抱きたいんだ」とまたキスをしてくる。こんなにストレートに愛情表現してくれる人は初めてだ。今日はやるだけの相手と割り切っていたのにいきなり告白されるとは。しかも顔も体も好きなタイプで正直心が動いた。
「ありがとう。でも会ったばかりだしいきなり言われても困るよ」「俺は会った時にもう好きになった。一目惚れだよ。俺は惚れた相手じゃないと抱く気にならないんだ。ほらお前の顔見てるとムラムラしておさまらない」考える時間が欲しいと言ってなんとかその場を切り抜けて別れた。激しい執着にも似た一方的な愛情表現に、男への好意が一転してなんとも言えない不安感に変化したのを感じていた。
初めて会う場合は、基本的に自宅に呼ばないし住所や名前が分かる物は持って行かないように注意している。直ぐに鞄を確認したが財布など特に変わった点は無かった。しばらく距離をおいてこちらから連絡を取らないようにしていたが、男からも特に連絡が無く自分の考え過ぎかなと思い安心していたのだ。
その日は仕事が遅番だったので夜7時までの勤務だ。私は最寄の市民病院で薬剤師として働いている。今年から夜外来も始まったので薬剤部もシフト制で対応している。日によって当たりはずれがあり凄い忙しい日も有る。その日は6時半を回っても来院が3人しか無く、今日は定時終わりだなと思い早めに片づけて帰る準備をしていた。その時受付から外来患者のIDと名前の連絡があった。終業間際に外来が来るなんて、やっぱり今日はついてない。午後からクレーマーの対応もしたので心身とも疲れ果てていた。早速カルテを確認する。精神科の患者さんだ。病名は「統合失調症」で他の精神科に入退院を繰り返している。何回か自宅に近いこちらの病院に薬だけ貰いに来ているようだ。易怒性、不眠、抑うつ、被害妄想など記載がある紹介状が添付されている。ここ1年くらいは薬物療法でコントロール良好と記載があった。入院中他の患者との不適切な接触有りとの事。不適切っていったいなんだろう。その時診察が意外に早く終わり本人が戻ってきた。処方箋もプリントされ確認するといつもの定時薬だ。やはり薬を貰いに来ただけのようだ。この時間は最寄りの調剤薬局は閉まっているので院内で渡さなければならない。早く渡して帰りたい。さっきのカルテの病名見たので本人とは目を合わさないよう気を付けた。なんとなく視線を感じて頭を上げると、なんとあの時の男ではないか。
「あっ!」と思わず絶句してしまった。男も驚いたようで、私の顔を追うように見ている。まったく気付かないふりをしてやり過ごした。名前を呼び、いつもの薬であることを伝える。その時両手で私の手を強く握ってきたのだ。「ありがとう」と言った男が私の名札を確認したのが分かった。私はマスクをしていたがやはり男は気付いたようだ。男が出ていくのを確認して直ぐに薬局を閉めて更衣室に向かった。名前と勤務先を知られてしまったなと思い、なんとも言えない憂鬱な気分になった。
25/05/04 14:51更新 / tak
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