読切小説
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いけない遊び
「久しぶり!元気?」
一度肌を合わせた親父さんからのメール。
「その後出会いはあったかな?」など何通かメールでやりとりしたのち、会うことになった。

待ち合せをして余計な話は省略してホテルへ向かうことに。
初対面のとき、いい歳をして人見知りな僕の緊張を解そうと色々聞き出してくれ、僕も色々なことを喋ったよう。
「君はMっ気があるようだから、今日は君を虐めてみたい」と悪戯っぽく笑いながら言う。
選んだ部屋はSMプレイができる造りの部屋に、戸惑いと不安とどんなプレイが行われるのか期待が入り混じる感情。
「シャワーしてバスローブを着ておいで」と言われるまま従う。
「アイマスクさせてもらって良いかな?」
「どこから攻められるかわからないから興奮するよ」と、僕の心を見透かしているかのように怪しく微笑む親父さん。
アイマスクをされて視界を奪われた僕を壁側に立たせ、手足を大の字に拘束する。
視界を奪われ抵抗も出来ない状況になぜか胸が高鳴る。
そしてバスローブの帯を解かれ露わになる体。
“さぁ来るぞ”と・・・
“?”
“来ない?”
どうしたんだろう?と戸惑っていると「いやらしい格好をしばらく観賞させてね」と意地悪なことを言うと親父さんは何故かテレビの音量を上げる。テレビからはアダルトビデオのいやらしい声が響く。
何もされずに体を見られてるだけの時間が流れる。急に恥ずかしくなり、だけど徐々に勃起していく。
「おぉ興奮してるのか」と嬉しそう。
そして遂に親父さんがキスをしてきた。
“さぁ始まった”と思い、親父さんの攻めを受け止める。
首筋へのキス、乳首舐め・・・どう攻めて来るのか見えないドキドキ感。段々感じ始める僕。
“!!”
“えっ!?”
感触に違和感。
“手が4つ?”
“舌が2枚?”
“他に誰かいる?”
親父さん「ごめんごめん。友達に君を見せてあげたくてさ」と笑う。
2人の手と舌で蹂躙される体。
そして遂に親父さんばかりか顔も見えない見知らぬ人のモノまでも僕の体に入ってきた。

どれくらいの時間2人に攻められていたのだろう。
最後までアイマスクは外してもらえず、もう1人の顔は見られなかった。

親父さんは僕にアイマスクをしたのは友達を呼ぶ所を見せない為。テレビの音量を上げたのは友達が部屋に入って来る気配を消すためだったと話した。
僕はハメられたのでした。

23/01/22 03:00更新 / 公一

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