■ 窓 - 窓 5
枝豆とチキンと野菜の焼きそば、鳥のから揚げとシーチキン入りの出し巻き卵、刺身の盛り合わせなど想像より量が多い。やはりタンパク質多めでボリューム満点だ。「お待たせしました。あぁ、喉がかわきましたね。冷たいビール飲みましょう」早速ビデオを結線して録画を見始めた。「では、乾杯!」「乾杯!いただきます」向かい合わせで座っていたので、彼の大きな逞しい体や股間の膨らみも目の前に見える。会話やビデオの内容がほとんど頭に入ってこない。録画に集中し勃起しないようにするのは思ったより大変だった。料理は、どれも美味しかった。「すごいですね、ささっとやっちゃうんですね。料理が上手い人と付き合いたいなぁ」と思わず言ってしまった。「えっ!じゃ、俺たち付き合っちゃいます。そうしたら毎日食べれますよ」と笑いながら言うのだ。「俺たち付き合います?」と言った彼の言葉が頭の中でグルグルと回りひどく動揺した。(これって、誘われてるのかな。いやただの冗談に決まってる。本当にノンケって平気でこんなこと言うんだから)と思っていた。彼はしばらく熱心に録画を見ながらストップしたり巻き戻したりして試合内容を確認していた。「やっぱり客観的に自分の動きが見れるので見せてもらって良かったです」私が「たぶんVHSにダビングできると思いますよ」「試合の日を教えてもらえば日曜だったら撮影しに行きます」と言うと「ありがとうございます。お願いしたいです」録画を見ていて気付いたが、当然の事ながら彼中心で他の選手は全く写ってない。今さらながら、まずいかもと気付いた。彼が試合後防具を外し汗を拭いている所を撮っていたのを思い出した。太い首と胸元から見える筋肉質な胸板、後ろから胴着ごしの広く大きな背中など結構長くアップで撮っていたのだ。チラッと彼を見たが特に表情に変化は無かった。「あぁ、すいません。試合以外もかなり撮ってました。私は井上さんのファンなんです」と冷や汗をかきながら苦しい言い訳をする。「うれしいです。そんなこと言われたの初めてなので光栄です」と笑ってくれた。
その後も二人の自己紹介を兼ねていろんな話をした。私は「駆け出しの研修医で大学病院に勤務しています」と話すと「たいへんな仕事ですね。何科ですか?」と「まだ各科を回ってるところで、決めかねています」「そうですか向いてない科もありますよね」とフォローしてくれる。彼は大学の建築科を卒業後、大手の建設会社に就職し今は内勤だという。建築士の資格を取るため勉強中だという。私は結構ビールを飲んでしまいかなり酔ってしまった。「井上さん、なんで彼女いないんですか。告白されたり無いですか?良い男なのに」素面なら絶対聞けないと思ったので、酔った勢いで聞いてしまった。「いやいや、自分はそういうのは苦手で、あまり興味ないというか」と困ったように言う彼の顔がたまらなく可愛い。「何に興味ないんですか?女性に興味無いってことですか」意地悪く彼を追い込む。不意に彼が真顔になり「まったく大人をからかって悪い子だなぁ。俺がどれだけ我慢してると思う」と言い私を上から抑え込み私の目を見つめてくる。顔が近づきゆっくりと唇を重ねてきた。それは驚くほど熱く柔らかい唇だった。私は状況が分からず混乱し直ぐに反応できなかった。ただ彼が自分と同じだという奇跡に感動し涙がポロポロと出てきたのだ。彼は不安そうな顔になり「すまない、こんなことして」といって体を離そうとしたが「違いますよ、うれし泣きです。井上さんの事ずっと好きでした」と言い彼の首に手をまわし自分からキスを求めた。彼は私を抱きしめ舌を強く吸い上げてくる。頭がボーっとしてしまいしばらく夢中で舌を絡め合いキスを続けた。「さっき原田さんの前で裸で着替えて反応を見てたんだ。勃起してたよね。それにビデオで原田さんの俺への気持ちがはっきり分かったよ。こんな可愛い子が、俺みたいな中年男に興味持つなんて信じられなかった」二人ともすでにガチガチに怒張したものが互いにゴツゴツとぶつかり合う。二人で服を全部脱いで熱くなった体を重ねた。彼の大きな体にすっぽりと抱かれて、これまでにない幸せを感じた。あぁ、彼の匂いに包まれている。大好きな人に抱かれるのがこれほどの幸福感を得られるのか。「井上さん、俺初めてなんです」と言うと「俺が初めてなんて嬉しいよ。俺もそんなに経験ないけど」と言われ額にキスをされた。彼は私の目をじっと見つめながら、私の顔を確かめるように額から眉、頬を指でゆっっくりとなぞり首筋に舌を這わせキスを沢山してくれた。乳首から胸、腹へとゆっくり手を這わせてくる。彼の手の温かさが気持ちよく体中ゾクゾクしてどんどん敏感になっていく。彼の優しく愛情深い人柄が手に取るように伝わってきた。憧れていた一物を間近で見たくて顔を近づけるが、彼に制止され優しく手を取り指を絡めてくる。「焦らなくていいよ」と言われた。その優しさが嬉しくてまた涙が滲み彼にきつく抱きつく。こぼれた涙を彼が指で何度も拭ってくれた。
彼が私の乳首を舌で舐めながら強く吸い甘噛みした。初めての違和感に驚き恥ずかしい声が漏れてしまう。乳首ってこんなに敏感なのか。自分の体ではないかのような驚きであった。彼は私の反応を確かめるように乳首をしばらく舐め吸った。いつの間にか最初の違和感が激しい快感に変わり大きな喘ぎ声が出ていることに自分でも驚いた。大人の男ってこんな愛し方をするのかと思い、自分の余裕の無さに恥ずかしくなった。体中どこが感じるのか探られ、新しい地図を作っていくかのような優しい愛撫であった。彼は決して焦らず私の体を丹念に舐め、自分でも知らないポイントをたくさん見つけてくれた。少しづつ移動し、ようやく私の一物に近づくが焦らしてなかなか触ってくれない。股間をジュルジュルと舐められ不意に金玉を口中に含まれ何度もしゃぶられる。たまらない快感が襲い一気に金玉がキュウと収縮するような感覚があった。激しい恍惚感が仙骨から沸き上がり一気に頭を突き抜ける。腰がのけ反り2〜3度痙攣しあっという間に昇天してしまった。朦朧とした意識の中で自分の一物を見ると確かにイッた感覚は有ったのに射精していない。不思議に思っていると、彼が会陰の奥を指で強く抑えていた。「すいません」と謝ると「まだ射精してないから大丈夫だよ」「若いから当然だ。健康な証拠だよ」と笑いながら言われた。確かに私の一物はそのままカチカチであった。彼が玉を手でやわやわと触り、先走りでヌルヌルの竿から先端に舌を這わせ、鈴口に舌をねじ込み湧き出る先走りの汁をすべて舐め取っている。ただでさえ敏感になっているので、たまらない快感にまた切ない喘ぎ声が出る。それから彼は口の中に私の一物を含み舌を絡めながらゆっくりしゃぶり始めた。全身が粟立ち股間が蕩けるような快感で体が浮き上がるようであった。またすぐに絶頂に近づくのが分かり亀頭が一層充血して膨らんだ。「僕も井上さんのを欲しい」と言うと「そうだな。原田さんに俺の匂いをつけて自分だけのモノにしたい」と言い体の向きを変えた。私の目の前に彼の亀頭があり鈴口が先走りでトロトロと溢れている。何度も夢に見た瞬間だ。彼の股間から成熟した雄の濃厚な匂いがして、それだけで頭が痺れるようだった。そっと亀頭に舌を這わせてみる。これが大好きな彼の味なんだと思うともう我慢できなかった。一気に口中に含み舌と喉全体で彼を味わう。「あぁ、気持ちいいよ。苦しかったら無理をするな」と言われたが、彼のやり方を真似し同じように舌で亀頭を舐め上げながら懸命にしゃぶった。しばらくの間、二人とも夢中で互いの一物をしゃぶり合った。彼は全身しっとりと汗ばみ、その滑らかな肌がより一層輝いて美しい磁器のように見えた。腰の動きが早くなってきた。先走りが多くなりより亀頭が充血し私の口内一杯に膨らんでくる。やがて腰のピストンが早くなり「ウウゥッ!」と声を上げ両足が硬直し尻を何回か痙攣させ私の口内へ激しく射精した。口内で彼の一物が脈動し、喉奥にドクドクと精液が打ち付ける。トロリとした感触でエグミは有ったがこれが彼の味なんだと思い、なんの嫌悪感も無く全部飲み干してしまった。呼吸が上手くできず咳き込んでいると「ごめんな、大丈夫か」「全部吐き出して、うがいしておいで」と言ってくれたが「全部飲んだよ」と言ったら彼は私の頭を抱き寄せて「ありがとう、飲んでくれたのか」と強く抱きしめられた。彼は二人の出会いに運命的なものを感じたようだ。その後、彼は私に口内発射を度々求めて来るようになった。私は好きな男の精液を飲み込む事になんの抵抗も無く、彼はそれを喜んでくれたのである。
彼がベッドの上で胡坐で座り「こっちへおいで」と手を伸ばして私を抱き寄せる。体格差のため、彼の胡坐の中に向かい合わせに座ると彼の中にすっぽりと入ってしまう。「あぁ、原田さん抱き心地いいな。可愛いよ」「ほらこうやって座ったら顔見ながらキスできるし、原田さんのイク時の顔も見られるだろう」と言われ体が一層熱くなった。「圭太って呼んでください」「分かった、じゃあ俺は洋輔って呼んでほしい」「分かりました。洋輔さん」彼が手に唾を垂らし私のモノを大きな手で扱き始めた。自分のヌルヌルの先走りも混ざり、たまらなく気持ちいい。見つめ合いながらキスを続け激しく扱き上げてくる。「圭太の喜ぶ顔を見たら、すぐ勃ってしまう」彼の一物もすでに回復し固く屹立している。彼の一物と兜合わせで扱かれると、直ぐにも気を遣りそうになった。「そんなにしたら、何度も我慢したからすぐ出そう。洋輔さんと一緒にイキたい」と言うと少しペースを落としてくれた。「でも俺ももう限界だ」と彼も切なく苦しそうな表情をする。何度も遠くの窓から見ていた我慢しているあの顔が今は自分の目の前にある。私だけに見せる秘密の顔。何度も求めても手に入らないと諦めていたのに、今は彼全てが自分のモノなんだと思うとまた嬉し涙が出てきた。
「圭太を好きになってもいいかい」彼が耳元で囁く。「もちろんです。僕も洋輔さんが大好きです」と夢中で応えた。鈴口が擦れ合い激しい快感に二人とも身を捩る。私は彼の首にしがみつき、「洋輔さん好きです。好きです。」と彼の名前を呼びながら体を痙攣させて激しく射精した。ほぼ同時に彼も強く私の舌を吸い上げながら「ウゥッ」と低い声をあげ何度か体をビクッと痙攣させて射精した。二人ともそれは大量の射精だった。互いの腹から胸、喉元まで熱い二人分の白濁が飛び散り混ざり合った。私は深い恍惚感の中で目を開けると彼と目が合った。彼は荒い息のまま真剣な顔で私を見つめていたのだ。私の不安な気持ちを感じ取ったのか「後悔なんてしてないよ」と言ってくれた。その言葉にまた涙が出てる。「そんなに俺の事思ってくれてたなんて嬉しいよ。もう泣かなくていい、これからは俺が側にいるから」と言われ優しく私の頭を抱き寄せて落ち着かせてくれた。私はただ泣きながら頷くことしかできなかった。彼の体温と匂いに包まれてようやく心が落ち着いてきた。「原田さん俺と付き合って貰えますか。俺は好きになるとその人しか見えなくなるんだ。それでもいいか?」と彼から言われた。「こちらこそよろしくお願いします」と答える。彼が「告白前に先にやっちゃったね。まぁ結果オーライか」クスクス!と二人で笑い合った。体中ベトベトだったので一緒にシャワー浴びてからバスタブに入った。お湯でリラックスしながら色々と話をした。彼のタイプは、私のような小柄で童顔な男が好きだと。試合の最中から私の事が気になって集中出来ず、それで思い切って声を掛けたのだと。声を掛けた時は、10代なのかなと思っていたそうだ。自分は逆で大柄なごつい男にしか目がいかないことなどを話した。お互いにやっぱり自分にないものを求めるんだなと思った