真夏の眩暈、甦る面影
私が徳さん1人だけで満足していたら、きっとこういうことにはならなかったのか?という疑念を抱いていました。
だけどきっと徳さんのような人は、いずれはボロが出てしまうと思い、私だけのせいじゃないはずという気持ちは未だにあります。
だけど私が関わった人はほとんどの人が不幸になってしまっているのではないか?という気持ちがずっとあって、半年くらい家でひっそりと暮らすだけの毎日を過ごしていました。
ゲイ活動というものをすっかり無くした私にとって、唯一の趣味は公園巡りや美術館へ出かけることでした。
公園であってもハッテンスポットになっているところは極力近づかないようにしていました。
その内、段々と活力が沸いてきたようにもなって、たまには遠出をしてみようと思い、普段とは違う景色がいいところへ出かけることにしました。
夏の暑い日だったのですが、私は普段から近場しか行かなかったので、帽子や日傘なんてのは持っていなくて、何となく大丈夫だと何処かで思っていました。
土曜の昼過ぎだったので、それなりに人が多かったんですが、私は歩いていると急に眩暈がし、その場に座りこんでしまったんです。
周りには人が大勢いましたが、はやり海外の方が多く、誰も私を気にも留めなかったんで、私はこのままここで終わるのかもしれないという気持ちの方が高くなっていたと思います。
そんな私を見て、1人の男性が『大丈夫ですか?』と言って私を抱きかかえてくれて、近くの陰になった場所まで誘導してくれました。
続いて彼は私に濡れたタオルを差し出して、冷たいお茶を飲ませてきました。
私は生き返る思いで、その彼の顔を見たら、ビックリしました。
彼は沢田さんとそっくりな顔をされていて、私は思わず『沢田さん...?』と聞いてしまっていました。
おそらく50代くらいであったため私の間違いであることは直ぐに判明し、彼は福ちゃんという名称だと私に教えてくれました。
彼は私が大丈夫だと知ると、『気をつけてね!』と颯爽にどこかへ消えていきました。
私は彼ともう少し話してみたい...という思いがあったんですが、彼の名前しか分かりません。
とりあえず彼が消えていった方向へと足を進めることにしたら、そこは私が行ったことがないハッテンサウナがありました。
私はあれだけ封印していた気持ちがあったので、入る気力はなかったのですが、入口から下足箱の方がチラッと見えて、そこにさっき少しだけ会話した福ちゃんのような顔がチラッと見えてしまいました。
気がつくと私はいつのまにはハッテンサウナの中に入っていて、一瞬しか見えていないのにも関わらず、入ってしまったことに物凄く後悔の念しかなかったと思います。
数人から声をかけられましたが、私と関わると碌な事にならないという自責の念から、全員を断っていて落ち着いたら帰ろうと思っていました。
汗だくだったので、せめてお風呂に入って帰ろうと思って浴室へと向かいました。
サウナのお風呂場って汗なのかは不明ですが、床がかなりヌルヌルとしてるんですよね。
私も気をつけていたんですが、思わず滑って転びそうになってしまいました。
すると先ほど声をかけてくれた福ちゃんが私の腕を掴んで『あれ?さっきの』と声をかけてくれていました。
私はありがとうと伝え、体を洗い終えてお風呂に浸かっていると、隣に福ちゃんが現れて話をすることにしました。
福ちゃんは50代前半で、私のように70代以上が好きということで、私は同年代しか駄目なんだけど、福ちゃんの顔が昔好きだった沢田さんにそっくりだったので、後を追ってきてしまったということを伝えていました。
私がこれまでの経験から年下は絶対無理なんだろうという思いがあったんで、福ちゃんとはもしかしたら出来ないかもしれないという事を伝えましたが、福ちゃんは私みたいな年上が好きということがあって、駄目なら無理強いはしないから...と誘われ、私はドキドキしながら大部屋の方に向かうのでした。
だけどきっと徳さんのような人は、いずれはボロが出てしまうと思い、私だけのせいじゃないはずという気持ちは未だにあります。
だけど私が関わった人はほとんどの人が不幸になってしまっているのではないか?という気持ちがずっとあって、半年くらい家でひっそりと暮らすだけの毎日を過ごしていました。
ゲイ活動というものをすっかり無くした私にとって、唯一の趣味は公園巡りや美術館へ出かけることでした。
公園であってもハッテンスポットになっているところは極力近づかないようにしていました。
その内、段々と活力が沸いてきたようにもなって、たまには遠出をしてみようと思い、普段とは違う景色がいいところへ出かけることにしました。
夏の暑い日だったのですが、私は普段から近場しか行かなかったので、帽子や日傘なんてのは持っていなくて、何となく大丈夫だと何処かで思っていました。
土曜の昼過ぎだったので、それなりに人が多かったんですが、私は歩いていると急に眩暈がし、その場に座りこんでしまったんです。
周りには人が大勢いましたが、はやり海外の方が多く、誰も私を気にも留めなかったんで、私はこのままここで終わるのかもしれないという気持ちの方が高くなっていたと思います。
そんな私を見て、1人の男性が『大丈夫ですか?』と言って私を抱きかかえてくれて、近くの陰になった場所まで誘導してくれました。
続いて彼は私に濡れたタオルを差し出して、冷たいお茶を飲ませてきました。
私は生き返る思いで、その彼の顔を見たら、ビックリしました。
彼は沢田さんとそっくりな顔をされていて、私は思わず『沢田さん...?』と聞いてしまっていました。
おそらく50代くらいであったため私の間違いであることは直ぐに判明し、彼は福ちゃんという名称だと私に教えてくれました。
彼は私が大丈夫だと知ると、『気をつけてね!』と颯爽にどこかへ消えていきました。
私は彼ともう少し話してみたい...という思いがあったんですが、彼の名前しか分かりません。
とりあえず彼が消えていった方向へと足を進めることにしたら、そこは私が行ったことがないハッテンサウナがありました。
私はあれだけ封印していた気持ちがあったので、入る気力はなかったのですが、入口から下足箱の方がチラッと見えて、そこにさっき少しだけ会話した福ちゃんのような顔がチラッと見えてしまいました。
気がつくと私はいつのまにはハッテンサウナの中に入っていて、一瞬しか見えていないのにも関わらず、入ってしまったことに物凄く後悔の念しかなかったと思います。
数人から声をかけられましたが、私と関わると碌な事にならないという自責の念から、全員を断っていて落ち着いたら帰ろうと思っていました。
汗だくだったので、せめてお風呂に入って帰ろうと思って浴室へと向かいました。
サウナのお風呂場って汗なのかは不明ですが、床がかなりヌルヌルとしてるんですよね。
私も気をつけていたんですが、思わず滑って転びそうになってしまいました。
すると先ほど声をかけてくれた福ちゃんが私の腕を掴んで『あれ?さっきの』と声をかけてくれていました。
私はありがとうと伝え、体を洗い終えてお風呂に浸かっていると、隣に福ちゃんが現れて話をすることにしました。
福ちゃんは50代前半で、私のように70代以上が好きということで、私は同年代しか駄目なんだけど、福ちゃんの顔が昔好きだった沢田さんにそっくりだったので、後を追ってきてしまったということを伝えていました。
私がこれまでの経験から年下は絶対無理なんだろうという思いがあったんで、福ちゃんとはもしかしたら出来ないかもしれないという事を伝えましたが、福ちゃんは私みたいな年上が好きということがあって、駄目なら無理強いはしないから...と誘われ、私はドキドキしながら大部屋の方に向かうのでした。
26/05/18 18:56更新 / 杉山浜沢
戻る
次へ