夏の終わりの通り雨 |
天気予報ではおおむね晴れだったのに突然の豪雨でびしょ濡れになってしまった。スマホで確認すると夕方に局地的な雨が降るだとか。朝にはそんなのなかったのに。
街のスーパーでいくつか買い物してから電車に乗ろうとしていたところに降られてしまい、とっさに知らないアパートの軒下へ避難した。しかしワイシャツもズボンもぐっしょり濡れて降りしきる雨の強い風に吹かれて身が凍るように冷たい。 すぐにやむはずの雨も待ちきれないほど身体が濡れてどうしたものかと途方に暮れる。 するとこの豪雨の中激しく雨に打たれながら太った男が走ってきた。そしてこのアパートの軒下までくると大きな身体を震わせながらゼイゼイと息を切らした。男も随分と濡れてしまっている。手には同じスーパーの袋を持っている。 男は一息つくと身体を起こして顔を上げた。整った太い眉毛に一重まぶたの目を少し開いて俺を見る。短髪で50歳後半くらいだろうか。白のTシャツが身体に張り付いてゴツくて豊満な胸も乳首も透けている。 「すごい雨だね」 男はかき消されそうな雨の音のなか大きな声で話しかけると濡れたスウェットズボンのひざあたりをつまんだ。屈んで大きな丸い尻が強調された。 「そうですね。まいったなあ」 男はびしょ濡れで突っ立っている俺をじっと見た。 「どこまで行くの?」 「駅までなんですけどこれじゃあもう少し待たないと無理ですね」 「傘貸そうか? そこオレの部屋だから」 「えっ、いえいえ。もうすぐやむと思うんで」 「でもずぶ濡れじゃないか。ここでじっとしてると風邪ひくよ」 「ええ……」 曖昧な返事も雨音に消える。降り続ける雨を見上げながらハンカチでシャツを拭うが気休めにもならない。 男はそのまま軒下を歩いて行きアパートの奥の部屋の扉を開けて入っていった。そしてすぐに出てくるとタオルとビニール傘を持ってまた戻ってきた。 「それで電車に乗るの?」 男はタオルを差し出して呆れた顔で笑った。 「ああ、すいません」 受け取ったタオルでシャツの上から拭くが身体にピッタリと張り付いてどうしようもない。ズボンの裾から滝のように流れて落ちる雨のしずくに呆然とする俺。 「急いでるの?」 「いえ。もう家に帰るだけですから」 「じゃあ身体拭いてからにしたら? 部屋そこだから」 「……はい」 どう考えてもこのままじゃ帰れないと思い、男の好意に甘えることに。俺はその男のデカい背中を追いかけるようについて行った。 旧いアパートの畳二部屋の2DK。玄関すぐにキッチンとテーブルがあって、その奥に左右それぞれ6畳間がある。男は玄関横のユニットバスの前にマットを敷いてそこで服を脱ぐよう言った。 「身体震えてんじゃん。とりあえずシャワー浴びたら。その間洗濯機で脱水かけとくから」 「すいません」 恐縮しながら服を脱いでいく。が、そのあいだも男はそばで見ている。 「じゃあ、あとはやりますんで……」 「うん。その濡れた服洗濯機に入れるんで全部脱いで」 「あ、はあ」 結局男の見てる前で全裸になってずぶ濡れの服を渡した。男は洗濯機を開けて脱いだ服を放り込んだ。 シャワーを終えて出てくると男はキッチンで湯を沸かしていた。 「とりあえず乾くまでそれ着とけば」 見ると男のものと思われるTシャツとパンツが置いてある。 シャツはいいんだけど、パンツはちょっとな……。 「ありがとうございます。じゃあシャツだけお借りして、パンツは申し訳ないんで……」 「じゃあそこのバスタオル使いなよ」 なんだか見透かされちゃったかな。気分を悪くしてなきゃいいけど。 通された畳の部屋には小さなカーペットが敷かれていて、そこにローテーブルと座布団が一つあった。男がいつも座っている場所だとわかる。 「あ、そこに座って」 「じゃ遠慮なく」 言われるまま壁を背にしてその座布団に腰を下ろす。正面の壁にテレビ。 「オレさ。おっちょこちょいでさ。もうすぐ雨降るの分かってんのについ近くだからってスーパー行っちゃってさ。このザマよ」笑 男は急須に茶葉を入れていま沸かしたヤカンの湯を注いだ。 「あ、お茶でいい?」 「はい。ありがとうございます」 「コーヒーは? インスタントだけど」 「いえ。おかまいなく」 男はお茶を入れた湯飲みを2つテーブルに置くとチラッと視線を向けてすぐにそらした。 「オレもシャワー浴びてくる。テレビでも見てて」 そう言うとキッチン横で服を脱ぎ始めた。身体がデカくて風呂前のスペースじゃ狭いのか。居間から丸見え。 身体に張り付いたシャツを脱ぐ。腕が太くて抜けない。頭を覆ったまま腕を抜こうとして身体をくねらせる。大きな腹が弾む。グレーのスウェットズボンも濡れて脚に張り付いていて股間のチンポの大きさや形が分かるほど。巨大な下半身もクネクネするから腰を突き出すたびにチンポが押し出される。そうしてるとようやく脱げる。濡れた豊満な胸に思いのほか大きな乳首。冷えて固まって上を向いている。 そしてそのぐっしょり濡れたスウェットズボンをずり下ろす。すると太い筋肉質の太ももと白いブリーフパンツが現れた。パンツもデッカい尻に張り付いていやらしく肌色に透けている。そして躊躇なくそのパンツもずり下ろす。陰毛が見えた。黒々としている中白いものも見える。その中心に半分皮をかぶった包茎チンポ。冷たい雨のせいで小さく縮んでいるがそれでもけっこうな太さのチンポだとわかる。男は真っ裸になるとまた一瞬こっちに視線を向けた。その時ずっと男を見ていたことに気づき、慌てて視線を逸らせる俺。そして男はそのまま無言で風呂へ入って行った。 こんなに親切にされているのに頭の中の半分がエロいモードになっていることに戸惑う。それにしてもあの見せつけるような感じ……。ゆっくりとじっくりと男のいやらしい乳首も太くて大きい包茎チンポもしっかりと見てしまった。 ぼんやりそう考えているとちょっと勃ってきた。ヤバい! なにやってんだ俺は。 気を紛らわすためにテレビをつける。夕方のニュースと天気予報が映る。しかし男の裸が頭にちらついてどうしようもない。あぐらを組むその股間をタオルで隠しつつ半勃ち状態のチンポを押さえつける。でもそうすればするほどに硬くなってくる。ヤバいヤバい。 「明日も雨ですか?」 「はっ!」 男の突然の声にびっくりした! いつの間にかシャワーを終えてキッチンで身体を拭いている男。いつからいたんだ!? 男は全裸のまま仁王立ちで頭髪をガシガシタオルで拭いている。縮んでいた包茎チンポが少し膨らんでいて髪を拭くたびに揺れる。さっきまで興味本位に眺めていた男の身体がいまは一層いやらしくエロく見えてしまう。 「あっ、ええ。いや明日にはやみそうです」 「そうですか」 男はバスタオルを首に掛けると全裸のまま洗濯機から服を取り出すとハンガーに掛けて隣の部屋へ持って行った。 「暖房つけて扇風機回すとわりと早く乾くんだ」 男は大きな身体を機敏に動かして洗濯機と隣の部屋を行き来している。なんだかもうわざと全裸露出しているようにしか見えなくなってくる。ゴツい太ももが歩くたびに股間を圧迫してチンポがブルンブルン振られている。少し膨らんで伸びてきたようにも見える。 「そんなにしてもらって申し訳ないです」 「いいからいいから」 ひと仕事終えた男はバスタオルを腰に巻くともう一枚座布団を持ってきて俺の座るローテーブルの右側に腰を下ろした。あぐらを組んで座るとバスタオルが開いて股間が丸見えになった。チンポが少し硬くなって赤黒い亀頭がさっきよりもあらわになって見える。 いやらしく陰毛の茂みから伸びるチンポ。亀頭がさらに皮からむき出されて先の尿道の入り口が開いている様子まで見えている。 ずっと股間を押さえているのも不自然でどうしたものか。そう考えれば考えるほどチンポが反応してギンギンに。あああ。 「どう? ビールあるけど飲む?」 「いや、服乾いたら帰りますんでおかまいなく」 「それ弁当じゃないの?」 俺の持っていたスーパーの袋を指差す男。 「え、ええ」 「どうせ帰って食うんだったらここで食えば? オレも飯食おうと思って買ってきたんだよ。酒呑めるんだろ?」 「まあ」 「じゃあちょっと付き合ってよ。な」 半ば強引ではあるけれどこんなにしてもらってる手前むげに断るわけにもいかず。 「じゃあお言葉に甘えて」 男は嬉しそうにさっき持って帰ってきたスーパーの袋からいくつかの惣菜を取り出し、冷蔵庫から缶ビールを4缶抱えてテーブルに置いた。座った拍子にバスタオルが開いてはだけてしまったが男はおかまいなしにビールを開ける。 わああ、真っ裸じゃないか。チンポ丸見え! 「まずは乾杯っと」 「いただきます」 レンジで弁当を温めてもらいそれを摘みながらビールを飲む。すぐ横にいる男は全裸であぐらを組んで酒を飲んでいる状態。意識するなってほうが無理。…… チンポすんげえギンギンになってきた! マジヤバいよ。どうしよう。 脚を伸ばしてあぐらを組みなおしたりしてごまかす。 「嫁さんは?」 「いません」 「へえ、ひとりなんだ」 「ええ。そちらは?」 「ずいぶん前に離別《わか》れてからずっとひとりだな」 「そうですか……」 なんとなくその後の話を訊いちゃいけない気がしてしばし沈黙。男はテレビを見ながら2本目のビールを開ける。男の視線が向こうにあるとついつい股間を見てしまう。 「どうしたの?」 「あ、いえ」 「呑まないの? まだあるから遠慮なく」 そういいながら俺の股間を一瞬覗き込む男。もうタオルが盛り上がっていて普通ではない状態。 「結婚しないの?」 「そうですね。相手が見つかれば……」 「女は面倒くさくってさ。もうこりごりだな」 「そうなんですか」 そう言いながら男の股間を見るといつの間にかチンポが膨れて亀頭が丸出しに! そしてみるみる頭をもたげて脈を打っている。あああ、すげえ。 男がテレビを見ながらチンポに手をやる。グッとにぎったり少し皮を根本に押し込んで亀頭をパンパンにしたりしている。も、もうたまらん! そんな俺を視界の端で確認している男。俺が見ているのに気づいている。それでも何も言わずにテレビを見ながらチンポをいじる。俺は我慢できなくなってそろりと自分の股間に手をやる。押さえつけてももうどうにもならないほどにいきり勃ったチンポ。タオルからはみ出ている。 「でっか」 男は俺のチンポを凝視して言った。いつの間にかこっちを見ていた。その反応が今まで話していた男とは別人のように思えた。 男は自分のチンポを強くにぎり少し上下させながら俺の股間を覆っているバスタオルをゆっくりと開いた。少し恥ずかしくなりチンポを手で隠す。すると男は無言で優しくその手を取って退けた。 蛍光灯の明かりに晒されて益々硬くなる俺のチンポ。さっきからエロい男の姿を見せられパンパンになっている。ぐっとチンポに力を入れると亀頭の先から我慢汁が吹き出した。 「あああ。すげえな」 小さくそうささやくと顔を近づけて俺のチンポを咥え込んだ。 「はあっ」 いつからだろう…… そんな気がしていた。 お互いの心が同意していたのに芝居がかった会話に終始する二人。見知らぬ者同士の出会いはいつも危険な賭け事。そしてそれに勝った者にのみ与えられる告白のない一瞬の恋愛。 男は俺のチンポを咥え込みながら腕をつかんで自分のケツ穴に誘導した。 ヌルッとした感触。緩んだケツマンコ。 俺はそれを理解し、指をその穴に挿入する。 「はあああっ」 男は低い声で喘ぐといやらしく自分で腰を振り始めた。 ペチュ、プチュ、ペチュ、プッチュ。 スケベな音が部屋に響く。さっきまで優しく笑っていた男がいまは大きく腰をグチュグチュ動かして目を細めて悶えている。 俺はたまらなくなり男を後ろに転がして仰向けにすると脚を持ち上げてギンギンに硬くなったチンポをケツマンコに押し付けた。 「ゆ、ゆっくり……」 こうなることを知っていたかのような二人。男の歪んでいく表情を見ながらゆっくりとチンポをケツマンコに挿入していく。 膨れ上がった亀頭が穴を圧迫し広げていくとズルンッと首まで入った。 「ああ」 すると男はもっと欲しいと言わんばかりに自分で腰を前後して肉棒を飲みこんでいく。 「ああ、すっげえ」 俺はその様子を見ながら声を漏らす。 ジュポッ、ジュポッ、ジュポッ、ジュポッ。 器用にいやらしくうごめく男のケツマンコ。 「お、奥まで…… もっと奥まで」 俺は両足をしっかりと畳につけて踏ん張り、身体を男に被せつつ腰を強力に上下させて亀頭の首からチンポの根元までジュボジュボと大きく出し入れした。 「ああっ! わああっ! あああっ! ああああっ!」 男は欲望の果てを見た歓喜と壊れていく自我の狭間で身体をくねらせた。俺はそんな男の表情に興奮し、何のためらいもなくこの快楽を味わった。 ジュボンッ! ジュボンッ! ジュボンッ! ジュボンッ! 「ああっ! ああっ! あああっ! あああっ!」 ボジュッ! ボジュッ! ボジュッ! ボジュッ! 「あああっ! あああっ! あああっ! ああああっ!」 「で、出そう」 「あああ、そ、そのまま。そのまま中に!」 「あああすっげえ。ふんっ! ふんっ! ふんっ! ふんんっ!」 「わあっ! ああっ! す、すっげ! ああああ、き、気持ちいい! ああんっ! ああんっ! ああんっ!」 「イ、イキます! イキます! 出る! 出る! でるう! でるでるでるでるう! うっ! うっ! うっ! うっ!」 「はっ! わあっ! すっ、すっご! ああっ! 入っ…… あっ! わっ! すっご! ま、まだ! まだ出てる。あっ、熱っ」 「うう、ううう。ふううう」 「はあ、はあ、はあ、はああ……」 ………… 身支度を終えると玄関で靴を履いた。シャツはおおかた乾いているが靴はぐっしょりと濡れている。 「今日はどうもありがとうございました」 「また呑みにおいでよ」 「はい」 そうして狭い玄関で初めてのキスをした。 おしまい |
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