連載小説
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彼色に染まる
繋がったままの状態でキスをされ、彼の家に入るまではノンケでいた私もすっかり彼の虜になってしまいました。

『初めてなのにお尻で感じるのはゲイなんだよ』と言われ、定年するまで自慰すらもしたことがなく、男女物のビデオでも大きくならなかった私のモノがお尻に入れられて、感じてしまっているのはそうなんだと自覚してしまいました。

事が終わって、彼からは私だけという約束は守るけど、長年続いている関係もいるので時間が欲しいと言われました。

それから私は1週間に1回は彼の家に行き、キスをしたり舐め合ったり、お尻にいれられるという関係になりました。

私はこれまでだと服装や身なりに気を遣う方ではなく、下着も幼少の頃から履き続けているという理由だけでブリーフでした。

彼に恋心を抱いてしまっていた私は、彼に見合うようになりたいと思い始め、これまでは髭なんかも生やしたことすらなかったのですが、彼が好きという理由で伸ばし始めました。

下着も彼が越中褌を常用するので、私も同じように褌を履くようになりました。

髭とかは剃るのが面倒になったと言い訳が通じるのですが、褌は言い訳を考えるのに必死でした。

岩田は町会の祭りなどで神輿を担ぐような立場にいて、お祭りに誘われたので褌を履くという苦しい言い訳でなんとかなりました。

そういった関係が暫く続き、私はどんどん彼のことが頭から離れなくなってしまっていました。

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髭を生やし始めた頃に、嫁に出ていた娘が孫を連れて実家に遊びにきました。

この日は家族総出で外食することになっており、久しぶりに息子も集まっていました。

娘は突然身なりが変わった私に『お父さんが髭なんて変だよ、みっともない感じがする』と言われ、『急に髭なんか生やし始めて、もしかして女でも出来た?』なんて冗談を言われました。

私は女が出来たというセリフに思わず岩田の顔が出てきてドキっとしました。

愛想笑いしか出来ませんでしたが、息子は『いいじゃん!似合ってると思うよ』ってまさか褒めてくれるとは思いもしませんでしたね。

息子は同じ家に住んではいましたが、顔を合わせることがほとんどなく、会話を交わしたのも久しぶりだった気がします。

その日は家族で外食し、翌日は岩田の家に行くことにしていました。
26/04/23 16:35更新 / 玉梟
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