連載小説
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黄昏の四重奏
私と老人が待つ最寄り駅の改札前。約束の時間にやってきた若い彼が連れてきたのは、なんと私と同い年くらいに見える一人の老人だった。
その男性は、年上が好きな人なら間違いなく一目で虜になりそうなほど、物腰が柔らかく、どこか気品を感じさせる紳士的な顔立ちをしていた。

だが、直前まで「儂は源さんにしか挿入しない」と高らかに宣言していたはずのあの老人は、目の前に現れた若い彼の連れを見るなり、その上品な容姿にすっかり心を奪われてしまったようだった。あきらかに目の色を変えて食いついているのが、長年連れ添った(わけではないが)私には手に取るように分かった。

老人の家に到着すると、私たちは示し合わせたように次々と服を脱ぎ捨てていった。
若い彼は年相応の引き締まったボクサーパンツ姿だったが、連れてこられた紳士風の老人は、なんと我が家の老人と同じ「越中褌」を身にまとっていた。それを見た我が家の老人は、「やっぱりこの歳になると、褌が一番落ち着くよな」などと、さっそく親近感をアピールするように声をかけている。

案の定、その紳士的な老人が好みのタイプだったらしい我が家の老人は、私のことなどすっかり忘れたかのように、さっそくその老人に熱いキスを交わし始めていた。
私がまだ服を脱いでいる最中の出来事で、なんだか私だけが少し出遅れてしまったような、奇妙な疎外感すら覚えた。

そんな様子を見て、若い彼は面白がるようにニヤリと笑った。
「いやあ、やっぱり老人同士のキスって、なんか背徳的でエロいよね」
そう言い放つ彼の股間は、すでに臨戦態勢でバキバキに勃ち上がっていた。連れてこられた紳士老人はどうやら大柄な珍棒が好みらしく、若い彼にこれまで散々仕込まれてきたのか、手際よくその巨根をねっとりと見つめている。

我が家の老人は、さっきまでの「源さんにしか挿入しない」という宣言を綺麗さっぱり忘れたように、早くも褌の紐をほどき捨て、連れの老人の口へと自分の珍棒をグイグイと突っ込んでいた。
私も負けじと、目の前で待ち構えていた若い彼の太い珍棒を自分の口へと深く含み込む。ふと目を上げると、私の頭の上では若い彼と我が家の老人が激しいキスを交わし合っていた。

連れてこられた紳士老人のテクニックは、想像を絶するほど凄まじかった。その巧みな舌使いにすっかり骨抜きにされた我が家の老人は、「もう我慢できん、早く入れたい……!」と喘ぎながら、その老人の体を四つん這いにさせ、早くも宣言を破ってガッツリとお尻に珍棒を突き刺していった。

私も負けじと、若い彼に「お尻に入れて……!」と目を潤ませてアピールする。
やがて、私は紳士老人とキスを交わし唇を絡ませ合いながら、同時に背後からは若い彼の太い珍棒にお尻を激しく犯されるという、めまいがするような快楽の渦へと叩き込まれていった。

興奮のあまり限界を超えてしまったのだろう。我が家の老人は、あっという間に相手の奥底へとドロリとした精液をたっぷりと種付けしてしまった。
一方の私の方には、若い彼の容赦ないピストンが続き、老人は早々に満足して横で一休みを始めてしまった。
だが、そこでお暇するわけにはいかない。休憩する老人に代わって、今度は紳士老人のほうが私の珍棒を優しく、しかし執拗に咥え込んできた。代わる代わる舐め上げられる刺激に耐えきれず、私はついにその場で先に果ててしまい、びゅっと精液を噴き出してしまった。

残された若い彼と紳士老人の二人は、ぐったりしている私と我が家の老人を目の前にしたまま、さらに激しく体をぶつけ合い続けた。
最後は、若い彼がたっぷりと溜め込んだそれを発散させる番だった。紳士老人がお尻から名残惜しそうにそれを引き抜くと、若い彼はその熱い白濁液を、なんと相手の顔面に勢いよくぶちまけたのだ。

驚いたことに、その紳士老人は顔面に浴びせられた精液にむしろ興奮を覚えるタイプらしく、恍惚とした表情を浮かべながら、自分の顔にかかった愛液を指で拭い取り、嬉しそうに舐め取りながら自分でも最後の絶頂を迎えていた。

この四人での宴を境に、私たちの関係は完全に塗り替わってしまった。
それまでは週に二回、私の家や老人の家で密やかに密会していたはずなのだが、老人はすっかりあの紳士老人との逢瀬が気に入ってしまったようだった。私が「今度いつ二人でやる?」と誘っても、「いや、次にやるならあの四人で集まりたいからさ」と、あっさり断られてしまうようになったのだ。

若い彼が繋いでくれた、この奇妙な老人の輪。
私の七十五歳の人生は、かつて思い描いていた静かな黄昏時とは似ても似つかない、あまりにも濃密で、少し歪で、そしてやめられない快楽の迷宮へと、さらに深く足を踏み入れていくことになったのだった。
26/09/07 11:04更新 / 調教師の60代
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