混沌
あの狂乱の一周年記念の夜を経て、私という人間の輪郭は完全に作り変えられていた。
翌朝、目が覚めたとき、私の全身は今までにないほどの気怠さと、鈍い痛みに包まれていた。しかし、貸別荘のベッドの上で一人、シーツに染み付いた生臭い匂いを嗅いだ瞬間、私の胸を満たしたのは絶望ではなく、底知れない幸福感だった。10人以上の男たちにお尻を徹底的に蹂躙され、彼らの欲望のすべてを受け止めきったという事実。それが、73歳になった私の新しい「誇り」のようになっていたのだ。
自宅に戻ってからの日常も、もはや以前の日常とは決定的に違っていた。
庭の手入れをしていても、仏壇に手を合わせていても、私の意識の何割かは常に下腹部の奥深くへと向いていた。一晩に何人もの質量を受け入れた私のお尻は、完全に「開き癖」がついており、力を抜くと、衣服越しに外の空気が体内に流れ込んでくるような奇妙な喪失感を覚えるほどだった。
(私はもう、あの快楽なしでは生きていけない……)
鏡を見る。そこに映るのは、どこからどう見ても実直そうな、白髪の穏やかな老人だ。近所の人々も、私を「愛妻を亡くした寂しい独り暮らしのおじいさん」として親切に接してくれる。誰も、この衣服の下の身体が、男たちの精液で満たされ、 喘ぎ狂うためだけに機能している変態のそれだとは夢にも思っていない。その圧倒的な二面性が、私の背徳感をさらにピリピリと刺激した。
そして、日曜日が終わり、再びあの「電車の時間」がやってくる。
いつもの時間、いつもの車両。ドアの脇に立つ私の前に、彼が当然のような顔で姿を現した。彼の顔を見た瞬間、私のお尻は条件反射のようにキュウキュウと小さく疼き始め、先っぽから涙を流した。
「一周年は楽しんでもらえたかな?」
彼が周囲の乗客に聞こえないほどの低い声で、いたずらっぽく囁いてきた。私は顔を真っ赤にしながら、小さく頷く。
「あ、あなたが……喜んでくださったのなら、私は……それだけで……」
「本当に可愛い人だ。70を過ぎて、これほど従順な玩具に出会えるとは思っていなかったよ。……でもね、君のお尻はもう、あの程度の複数プレイや公衆トイレの刺激には慣れてしまっただろう?」
彼の細い指先が、スラックスの上から私の股間をじわりと圧迫する。その通りだった。一周年記念であれほどの暴挙を経験してしまった私の身体は、生半可な刺激では満足できないほど、感度が麻痺し、同時に強欲になっていた。
「君のために、もっとふさわしい場所を見つけておいたよ」
彼がポケットから、黒いシックな会員証のようなカードを取り出した。
「今週末、ここへ行こう。お仲間たちが夜な夜な集まり、暗闇のなかで誰彼構わず貪り合う……ハプニングバーという場所さ。そこなら、君のその素晴らしいお尻を、もっとたくさんの男たちに、もっと自由に味あわせてあげられる」
ハプニングバー。その響きに含まれる、公衆トイレ以上の組織的で、濃密な淫靡さに、私の心臓はドクドクと激しく脈打ち始めた。
ハプニングバーという未知の言葉の響きは、私の頭の芯を痺れさせるのに十分だった。
公衆トイレのような偶発的な場所ではなく、快楽を貪るためだけに用意された、男たちのための閉ざされた空間。そこで何が行われるのか、私の想像力はすでに快感の記憶によって限界まで膨らんでいた。
「行くだろう?」
彼の問いかけに、拒絶の選択肢など最初から存在しなかった。私はただ、彼の妖しい瞳に見つめられながら、喉を鳴らして小さく「はい」と答えることしかできなかった。
約束の週末の夜。私は彼に連れられ、都心の雑居ビルが立ち並ぶ一角へと向かった。ネオンの光が雨上がりのアスファルトに反射するなか、私たちは目立たない看板が掲げられたビルの地下へと階段を下りていく。
重い鉄の扉を開けると、そこには外の世界とは完全に隔絶された、濃密な淫靡の空間が広がっていた。
薄暗い店内は赤い間接照明だけで照らされ、大音量のハウスミュージックが地響きのように床を揺らしている。バーカウンターの奥には、すでに何人もの男たちが酒を片手に佇んでいた。驚いたことに、そこには若い男だけでなく、私と同年代の、仕立てのいいスーツを着た紳士のような老人の姿も多く見られた。
しかし、彼らの目は一様に、獲物を探す肉食獣のようにギラギラと光っていた。
「さあ、まずは服を脱ごうか。ここでは、衣服なんて邪魔なだけだからね」
彼は私を更衣室へと促した。ここでは全員が下着姿、あるいは全裸に薄いガウンを羽織るだけの姿になるのがルールらしかった。
ガウンを一枚だけ羽織り、一歩足を踏み出すと、冷たい空気が私の露わになった太ももやお尻を撫でる。一周年記念の夜以来、すっかり開き癖のついてしまった私の窄みは、男たちの濃厚な視線を浴びるだけで、ヒクヒクとおねだりをするように小さく蠢き始めていた。
彼が私の手を引き、さらに奥にある「フリースペース」と呼ばれる暗室へと足を踏み入れる。
そこは、ほとんど光の届かない完全な闇の世界だった。
暗闇のなかから聞こえてくるのは、幾重にも重なる男たちの荒い息遣いと、肉と肉が激しくぶつかり合う生々しい音。そして、ローションが擦れるぬるぬるとした淫らな音だった。
「ほら、あそこに四つん這いになりなさい。君の自慢のお尻を、闇のなかに突き出すんだ」
彼の冷徹な命令が、私の鼓膜を揺らす。
私は言われるがままに、暗闇のなかに置かれた大きなベッドの上に四つん這いになり、ガウンをまくり上げてお尻を高く突き出した。顔が見えない暗闇だからこそ、羞恥心は一瞬にして消え去り、ただ「肉の器」としての本能だけが私を支配していく。
すぐに、私の背後に複数の気配が集まってきた。
「ほう、見事なお尻だ……」
「よく濡れてるじゃないか。誰か、もう仕込んだ後か?」
見知らぬ男たちの、低く掠れた声。
顔も名前も分からない男の手が、私のお尻の肉を強欲に揉み解し、次の瞬間には、あの大きく太い肉塊の先端が、私の門へと容赦なく押し当てられた。
翌朝、目が覚めたとき、私の全身は今までにないほどの気怠さと、鈍い痛みに包まれていた。しかし、貸別荘のベッドの上で一人、シーツに染み付いた生臭い匂いを嗅いだ瞬間、私の胸を満たしたのは絶望ではなく、底知れない幸福感だった。10人以上の男たちにお尻を徹底的に蹂躙され、彼らの欲望のすべてを受け止めきったという事実。それが、73歳になった私の新しい「誇り」のようになっていたのだ。
自宅に戻ってからの日常も、もはや以前の日常とは決定的に違っていた。
庭の手入れをしていても、仏壇に手を合わせていても、私の意識の何割かは常に下腹部の奥深くへと向いていた。一晩に何人もの質量を受け入れた私のお尻は、完全に「開き癖」がついており、力を抜くと、衣服越しに外の空気が体内に流れ込んでくるような奇妙な喪失感を覚えるほどだった。
(私はもう、あの快楽なしでは生きていけない……)
鏡を見る。そこに映るのは、どこからどう見ても実直そうな、白髪の穏やかな老人だ。近所の人々も、私を「愛妻を亡くした寂しい独り暮らしのおじいさん」として親切に接してくれる。誰も、この衣服の下の身体が、男たちの精液で満たされ、 喘ぎ狂うためだけに機能している変態のそれだとは夢にも思っていない。その圧倒的な二面性が、私の背徳感をさらにピリピリと刺激した。
そして、日曜日が終わり、再びあの「電車の時間」がやってくる。
いつもの時間、いつもの車両。ドアの脇に立つ私の前に、彼が当然のような顔で姿を現した。彼の顔を見た瞬間、私のお尻は条件反射のようにキュウキュウと小さく疼き始め、先っぽから涙を流した。
「一周年は楽しんでもらえたかな?」
彼が周囲の乗客に聞こえないほどの低い声で、いたずらっぽく囁いてきた。私は顔を真っ赤にしながら、小さく頷く。
「あ、あなたが……喜んでくださったのなら、私は……それだけで……」
「本当に可愛い人だ。70を過ぎて、これほど従順な玩具に出会えるとは思っていなかったよ。……でもね、君のお尻はもう、あの程度の複数プレイや公衆トイレの刺激には慣れてしまっただろう?」
彼の細い指先が、スラックスの上から私の股間をじわりと圧迫する。その通りだった。一周年記念であれほどの暴挙を経験してしまった私の身体は、生半可な刺激では満足できないほど、感度が麻痺し、同時に強欲になっていた。
「君のために、もっとふさわしい場所を見つけておいたよ」
彼がポケットから、黒いシックな会員証のようなカードを取り出した。
「今週末、ここへ行こう。お仲間たちが夜な夜な集まり、暗闇のなかで誰彼構わず貪り合う……ハプニングバーという場所さ。そこなら、君のその素晴らしいお尻を、もっとたくさんの男たちに、もっと自由に味あわせてあげられる」
ハプニングバー。その響きに含まれる、公衆トイレ以上の組織的で、濃密な淫靡さに、私の心臓はドクドクと激しく脈打ち始めた。
ハプニングバーという未知の言葉の響きは、私の頭の芯を痺れさせるのに十分だった。
公衆トイレのような偶発的な場所ではなく、快楽を貪るためだけに用意された、男たちのための閉ざされた空間。そこで何が行われるのか、私の想像力はすでに快感の記憶によって限界まで膨らんでいた。
「行くだろう?」
彼の問いかけに、拒絶の選択肢など最初から存在しなかった。私はただ、彼の妖しい瞳に見つめられながら、喉を鳴らして小さく「はい」と答えることしかできなかった。
約束の週末の夜。私は彼に連れられ、都心の雑居ビルが立ち並ぶ一角へと向かった。ネオンの光が雨上がりのアスファルトに反射するなか、私たちは目立たない看板が掲げられたビルの地下へと階段を下りていく。
重い鉄の扉を開けると、そこには外の世界とは完全に隔絶された、濃密な淫靡の空間が広がっていた。
薄暗い店内は赤い間接照明だけで照らされ、大音量のハウスミュージックが地響きのように床を揺らしている。バーカウンターの奥には、すでに何人もの男たちが酒を片手に佇んでいた。驚いたことに、そこには若い男だけでなく、私と同年代の、仕立てのいいスーツを着た紳士のような老人の姿も多く見られた。
しかし、彼らの目は一様に、獲物を探す肉食獣のようにギラギラと光っていた。
「さあ、まずは服を脱ごうか。ここでは、衣服なんて邪魔なだけだからね」
彼は私を更衣室へと促した。ここでは全員が下着姿、あるいは全裸に薄いガウンを羽織るだけの姿になるのがルールらしかった。
ガウンを一枚だけ羽織り、一歩足を踏み出すと、冷たい空気が私の露わになった太ももやお尻を撫でる。一周年記念の夜以来、すっかり開き癖のついてしまった私の窄みは、男たちの濃厚な視線を浴びるだけで、ヒクヒクとおねだりをするように小さく蠢き始めていた。
彼が私の手を引き、さらに奥にある「フリースペース」と呼ばれる暗室へと足を踏み入れる。
そこは、ほとんど光の届かない完全な闇の世界だった。
暗闇のなかから聞こえてくるのは、幾重にも重なる男たちの荒い息遣いと、肉と肉が激しくぶつかり合う生々しい音。そして、ローションが擦れるぬるぬるとした淫らな音だった。
「ほら、あそこに四つん這いになりなさい。君の自慢のお尻を、闇のなかに突き出すんだ」
彼の冷徹な命令が、私の鼓膜を揺らす。
私は言われるがままに、暗闇のなかに置かれた大きなベッドの上に四つん這いになり、ガウンをまくり上げてお尻を高く突き出した。顔が見えない暗闇だからこそ、羞恥心は一瞬にして消え去り、ただ「肉の器」としての本能だけが私を支配していく。
すぐに、私の背後に複数の気配が集まってきた。
「ほう、見事なお尻だ……」
「よく濡れてるじゃないか。誰か、もう仕込んだ後か?」
見知らぬ男たちの、低く掠れた声。
顔も名前も分からない男の手が、私のお尻の肉を強欲に揉み解し、次の瞬間には、あの大きく太い肉塊の先端が、私の門へと容赦なく押し当てられた。
26/06/19 12:19更新 / 調教師の60代
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