連載小説
[TOP][目次]
輪廻
夕暮れ時の薄暗い公園。その片隅に佇む公衆トイレは、ひび割れたコンクリートの壁と、かすかに漂うアンモニア臭が混ざり合い、異様な雰囲気を醸し出していた。

彼は私の手を取り、迷うことなくその奥へと足を踏み入れる。個室の一つに入ると、彼はすぐさま内側から鍵を閉め、私を壁に向かって立たせた。満員電車のなかで激しい振動に晒され、自力で達してしまった私の身体は、未だに芯からガクガクと震え、まともに立っていることすら容易ではなかった。

「さあ、よく頑張ったね。まずはこれを抜いてあげよう」

彼の手が私のスラックスを容赦なく引き下げる。冷たい空気が露わになったお尻を包み込んだ瞬間、彼の指先が私の門へと触れた。
ぬるり、という生々しい音とともに、先ほどまで私の中を狂ったように震わせていた卵型のバイブが、ゆっくりと引き抜かれていく。

「あ、うっ……!」

異物が抜けた瞬間の、強烈な喪失感と解放感。しかし、私の窄みは完全に開き癖がついてしまったかのように、バイブが抜けた後もヒクヒクと虚しく空気を求めて蠢いていた。

「君のお尻は本当に素晴らしいよ。こんなにも欲しそうに口を開けて待っている。……よし、今日はここで、もっとたくさんの『お仲間』に君を味あわせてあげよう」

彼の口から出た言葉の意味を、私の脳はすぐには咀嚼できなかった。
「たくさんの、お仲間……? 一体、何を……」

驚愕して振り返ろうとする私の肩を、彼は強い力で壁に押し付けた。そして、信じられないことに、彼は私の衣服を乱したまま、個室の鍵を開けて外へと出て行ってしまったのだ。

「あ、待って、置いていかないでください……!」

情けない声を上げる私を置き去りにし、ドアがバタンと閉まる。カチャリ、と外から鍵がかけられる音が響いた。閉じ込められたのだ。薄暗い個室のなか、ズボンを足首まで下ろした無様な姿で、私はただ呆然と立ち尽くすしかなかった。

静寂が個室を支配する。しかし、それは長くは続かなかった。

トントン、とドアを軽く叩く音がした。
心臓が跳ね上がる。彼の合図だろうか。いや、違う。ドアの向こうから聞こえてくるのは、低く荒い、明らかに彼のものではない複数の息遣いだった。

「おい、新しい『玩具』が中にいるらしいぞ」
「70過ぎの老人の割に、めちゃくちゃ名器だって噂だ」

見知らぬ男たちの、生々しく、下卑た会話が漏れ聞こえてくる。恐怖で全身の毛穴が逆立つ。逃げようにも、ここは外から施錠された密室だ。
やがて、ガチャリと鍵が回り、ゆっくりとドアが開いた。

薄暗い外の光を背に受けて立っていたのは、私と同年代か、あるいは少し若いと思われる、体格のいい見知らぬ男だった。男の目は飢えた獣のようにギラギラと光り、その視線はまっすぐに、私の露わになったお尻へと注がれていた。

「へえ……本当に、準備万端で待ってるじゃないか」

男は個室に滑り込んでくると、すぐに背後からドアを閉め、再び鍵をかけた。
狭い個室のなかに、見知らぬ男の濃厚な男臭さが充満する。男は一切の躊躇なく、自身のズボンを下ろした。暗がりのなかで露わになった男のモノは、彼に負けず劣らず、猛々しくそり立っていた。

「あ、あの……嫌、です……っ」

形式ばかりの拒絶の言葉を口にする私。しかし、私の身体は、男の放つ圧倒的な「雄」の気配に、すでに本能的な悦びを感じてしまっていた。半年間、彼によって徹底的に調教され、開発され尽くした私のお尻は、見知らぬ男のモノを前にして、ドクドクと淫らに脈打ち始めていたのだ。

男の大きな手が私の腰をガシッと掴む。
「嫌だなんて口では言いながら、お尻はこんなに濡れて、俺のものを欲しがってるぞ」

男はローションを私の窄みに擦り込むと、その太い肉塊の先端を、私の門へと容赦なく押し当てた。

「う、あ、あぁぁっ……!」

見知らぬ男の太い肉塊が、容赦なく私のお尻の門を突き破って侵入してきた。
彼以外の、名前も知らない男の質量が体内の粘膜を強引に押し広げていく。あまりの暴挙に頭の芯がクラクラとしたが、すでに開き癖のついた私のお尻は、激しい摩擦音を立てながらも、その凶暴な異物を根元までズブズブと飲み込んでしまった。

「ほう、本当に信じられないくらいすんなり入るな……! なんて極上のお尻だ!」

男は興奮した声を上げると、狭い個室の壁に私の手を押し付け、狂ったように腰を振り始めた。
ズブズブ、ドスドスと、容赦のない衝撃が私の最奥を何度も突き上げる。彼のものとは違う硬さ、違う角度で、体内の敏感な一点を執拗に抉られるたび、私の理性は音を立てて消え去っていった。

「あ、あぁっ! はあぁっ……! すごい、すごいのが、奥まで……っ!」

恥ずかしさなど、もうどこにもなかった。私はただの見知らぬ男の下で、犬のように腰を突き出し、貪り尽くされる快感に溺れていた。誰も私の前方に触れていないというのに、お尻を貫かれている衝撃だけで、私のモノは再び熱く反り返り、先っぽから涙をボタボタと床へ滴らせている。

「くっ、締まりが良すぎる……! いくぞ、じいさん!」

男が低く 唸った直後、私のお尻の最も深いところに、熱くドロリとした液体が勢いよくブチ撒けられた。見知らぬ男の種が、私の中を満たしていく圧倒的な背徳感。

「あ、は、んほぉぉぉっ……!!」

私は声にならない悲鳴を上げながら、またしてもお尻だけで激しく達してしまった。

しかし、悪夢のような、そして至高の快楽の時間は、これで終わりではなかった。
その男が息を荒くしながら私の中から引き抜くと、すぐに個室の鍵が外から開けられた。ドアの向こうには、暗闇のなかに何人もの男たちが列をなして待っていたのだ。

「次は俺だ」
「おい、早く代われよ」

一人、また一人と、見知らぬ男たちが個室へ滑り込んでくる。
作業着を着た男、スーツ姿の男、私と同じような老年の男。彼らは皆、飢えた獣のような目で私の身体を貪り、私のお尻にそれぞれの大きく太いモノを突き立てていった。

抜かれては、すぐに別のモノが挿入される。
私のお尻は息つく暇もなく、代わる代わる男たちの熱い肉塊に蹂躙され続けた。体内はローションと、何人もの男たちの精液でドロドロに塗れ、結合部からはぬるぬると淫らな音が絶え間なく響く。

「あ、あぁっ……もう、誰のだか分かんない……っ! もっと、もっとお尻を使ってぇ……!」

私は完全に狂っていた。10人以上の男たちにお尻を使われ、蹂躙されているという極限の状況が、私を真の「変態」へと完全に仕立て上げていた。

ふと、個室の開いたドアの隙間から、外の様子が見えた。
そこには、腕を組んで、大勢の男たちに弄ばれ、 喘ぎ狂っている私をじっと見つめる彼の姿があった。彼は、他の男たちのモノをこれでもかと受け入れ、 牝のように鳴いている私を見て、激しく興奮し、自身のモノをかつてないほど硬くそり立たせていた。

(ああ……彼は、こんな私を見て喜んでくれている……)

その瞬間、私の中にあった僅かな葛藤すらも完全に消滅した。
私をこの公衆トイレに売り渡し、大勢の男にお尻を使わせている張本人である彼に対して、私は怒りや恨みではなく、深い「好意」と「感謝」の念を抱いていた。彼に満足してもらえるなら、彼を興奮させられるなら、私はどんな変態にでも、どこまでも堕ちていける。

夜が更ける頃、すべての男たちが去り、私は精液とローションまみれになって、トイレの床に崩れ落ちていた。
私のお尻からは、受け入れきれなかった大量の液体が、ポタボタと音を立てて溢れ出ている。

彼はゆっくりと私に近づき、床に膝をついて、私のドロドロに汚れた顔を優しく包み込んだ。

「本当によく頑張ったね。最高に淫らで、最高に美しかったよ」

彼のその一言だけで、私の身体の痛みも羞恥も、すべてが最高の悦びへと昇華された。

「……あなたに、喜んでもらえるなら……私は、何だってします……」

私は彼の靴に縋り付くようにして、そう 呟いていた。

そして、彼と知り合ってからちょうど1年を迎える、あの運命の日がやってくる。
彼から手渡された一通の招待状。そこには、彼の友人たちが10人以上集まる「特別な宴」の開催が記されていた。彼が最後に私に課した試練は、これまでのプレイを遥かに凌駕する、あまりにも残酷で、あまりにも甘美な破滅の儀式だった。
26/06/17 18:13更新 / 調教師の60代
戻る 次へ

■作者メッセージ
一旦5話目までを作成させていただきました。
反響があれば続きを掲載したいと思います。

TOP | 感想

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c