終の調教
窓の外では、また新しい夜が生まれようとしていた。
夕闇が街を包み込み、あの懐かしい公園の木々が漆黒のシルエットへと変わっていく。私はリビングの床に全裸で跪き、首に巻かれた本革の首輪の重みを感じながら、これまでの5年間という歳月に思いを馳せていた。
65歳で男色という未知の扉を開け、厳さんと修さんに出会ったあの日。
公園のベンチで声をかけられただけのあの偶然が、私の人生のすべてを塗り替えることになるとは、当時の私には想像すらできなかった。
最初はただの好奇心だった。キスを交わし、身体を開放し、お尻を貫かれる快感に溺れた。そこから調教はエスカレートし、主人の尿や精液を飲み干し、洗っていない身体やお尻を舐め尽くすという、人間としての尊厳をすべて投げ打つ服従の深淵へと足を踏み入れた。
さらに、首輪をつけられて夜の公園を這い回り、その姿を覗き見ていた老人や、段ボールの城に生きる浮浪者たちにまで奉仕を強制された。
「嫌だ、汚い、恐ろしい」
心は確かにそう叫んでいた。しかし、その屈辱の極致にある状況で、私の身体はいつもカチカチに怒張し、最高の歓喜の震えを返していたのだ。
普通の社会から見れば、私は完全に狂っているのだろう。哀れで、醜く、堕ちるおところまで堕ちた老いぼれ――それが世間の評価かもしれない。
だが、今の私には、そんな言葉は微塵も響かなかった。
定年を迎え、孤独の中でただ死を待つだけだった退屈な日々に比べれば、二人の主人に激しく責め立てられ、汚され、必要とされるこの地獄のような日々こそが、私にとっての「至上の天国」だった。私は人間であることを捨て、二人の、そしてあの公園の闇の「ペット」になることで、本当の生きる歓びを見つけたのだ。
「おい、犬。何をぼんやりしている」
背後から、78歳になった厳さんの重厚な声が響いた。
振り返ると、厳さんと75歳になった修さんが、いつものように並んで私を見下ろしていた。修さんの手には、外へ連れ出すための金属製のリードが握られている。
「今夜は風が冷たいね。ほら、コートを着て。あの公園の男たちが、お前の極上の奉仕を待ちわびているよ」
修さんが妖艶に微笑み、私の首輪にリードのフックをパチンと繋げた。その冷たい金属音が、私の股間のペニスを一瞬にして破裂しそうなほどに怒張させる。70歳になった私の身体は、主人の愛ある苛烈な言葉だけで、一瞬にして野生の獣へと変貌するのだ。
「……はい、ご主人様。喜んで、皆様にこの身を捧げにまいります」
私は床に頭を擦り付け、二人の靴の先へ丁寧なキスを捧げた。
厳さんがリードを引き、私はトレンチコートを一枚羽織って、二人の主人の半歩後ろを歩き出す。エントランスを抜け、ひんやりとした夜の闇へと足を踏み入れた。
これから向かうのは、あの底なしの快楽と服従の散歩道。
私はこれからも、70歳を過ぎてもなお、二人の主人に無限に調教され、汚され、愛され続けていく。この終わりなき主従の契約の中で、私は永遠に、二人の忠実で最高に淫らなペットとして生き、そして果てていくのだ。
夜の公園の暗がりが、主人のリードに引かれた私を、静かに優しく迎え入れてくれた。
夜の公園の最深部、木々が遮る漆黒の闇の中へと、私は二人の主人に引かれて足を踏み入れた。
冷たい夜気がコートの隙間から全裸の肌を刺すが、首輪を繋がれた私の身体は、内側から湧き上がる背徳の熱で激しく火照っていた。
「さあ、お前の本当の姿を、今夜も彼らに見せてやりなさい」
修さんがリードを木の幹に固定し、私のトレンチコートを乱暴に剥ぎ取った。
暗闇の中に浮かび上がる、70歳を迎えた私の白い肉体。その姿を待ち侘びていたかのように、段ボールの影から、以前にも増して饐た匂いを放つ浮浪者の男たちが三人も這い出てきた。彼らの目は、飢えた獣そのものの輝きを放っている。
「おい、またあの極上の老犬が来たぞ……!」
「今夜もたっぷりと楽しませてもらおうじゃねえか」
男たちが一斉に私に群がり、垢で黒ずんだ手が私の身体を容赦なく愛撫し、貪り始めた。
一人は私の口に、もう一人は私の両手を掴んでお尻の窄みを割り、ローションもないままに自身の硬り立った肉棒を強引に突き立ててきた。
「ひぎぃっ……! ぁ、ん、んんぅ……っ!」
口内を不潔な男の味で満たされながら、後ろからは引き裂かれるような熱い痛みが激しく私を貫く。普通なら正気を保てないほどの凌辱。しかし、その激しい痛みが、私の脳内で最高の快感へと変換されていく。
木の根元から少し離れた特等席で、厳さんと修さんは腕を組んでその光景をじっと見つめていた。
「いいザマだな。私たちのペットが、他の男たちにぐしゃぐしゃにかき回されている」
厳さんの低く冷徹な声が聞こえた瞬間、私のペニスは誰に触られることもなく、自身の奉仕による興奮だけで、破裂しそうなほど赤黒くそそり立った。
「あ、あ、いい……っ! もっと、もっと私を汚してください、ご主人様が見ています……っ!」
私は床ならぬ夜の地面に爪を立て、歓喜の悲鳴を上げながら、自ら男たちのピストンに合わせて腰を激しく振り続けた。社会の底辺の男たちの匂い、汗、そして容赦のない欲望が私のすべてを染め上げていく。
「いくぞ、おらっ!」
男たちが同時に荒い息を吐き、私の口腔と、そして胎内の奥深くへと、濃厚で熱い精液を一気に噴き出した。
「あ、あ、あーーっ!!」
私もまた、極限の絶頂の中で、誰に触られることもなく大量の精液を夜の枯れ葉へと激しくぶちまけていた。
狂乱の散歩が終わり、マンションの温かいリビングへと戻ってきた頃には、日付はとっくに変わっていた。
私は精液と泥、そして男たちの体臭を全身に纏ったまま、リビングの絨毯の上に力なく横たわり、荒い息を吐いていた。
「本当によくやったね、私たちの誇り高い犬」
修さんが優しく微笑みながら、温かいタオルで私の泥だらけの身体を丁寧に拭き取ってくれる。その手つきは、まるで宝物を扱うかのように愛おしげだった。
「お前が他の男たちに汚され、それでも私たちだけに忠誠を誓う姿……これ以上の悦びはないぞ」
厳さんがゆっくりと近づき、床に横たわる私の頭をがっしりと踏みつけた。彼の靴の裏から伝わる圧倒的な支配の重み。それが、私の心にこれまでにない絶対的な安堵感をもたらした。
「ご、ご主人様……私は、一生あなたたちの犬です。どうぞ、これからも、どのようにでもお使いください……っ」
私は踏みつけられたまま、厳さんの靴の先を熱烈に舐め上げた。
5年前に始まったこの調教の旅路。私は地位も、名誉も、人間としてのプライドもすべてを失った。だが、その代わりに手に入れたのは、二人の主人に全存在を肯定され、愛されるという、この上ない幸福だった。
「これでお前は、名実ともに永遠に私たちのモノだ」
厳さんが足を退け、私をベッドへと抱き上げた。
その夜、私は厳さんと修さんの二人の身体の間に挟まれ、彼らの温もりと、先ほどまで浴びていた男たちの匂いの余韻の中で、かつてないほど深く、満ち足りた眠りへと落ちていった。
70歳の黄昏時。しかし私たちの終わりなき調教の物語は、これからもこの愛の巣で、そして夜の公園の闇の中で、永遠に、どこまでも深く続いていくのだ。
夕闇が街を包み込み、あの懐かしい公園の木々が漆黒のシルエットへと変わっていく。私はリビングの床に全裸で跪き、首に巻かれた本革の首輪の重みを感じながら、これまでの5年間という歳月に思いを馳せていた。
65歳で男色という未知の扉を開け、厳さんと修さんに出会ったあの日。
公園のベンチで声をかけられただけのあの偶然が、私の人生のすべてを塗り替えることになるとは、当時の私には想像すらできなかった。
最初はただの好奇心だった。キスを交わし、身体を開放し、お尻を貫かれる快感に溺れた。そこから調教はエスカレートし、主人の尿や精液を飲み干し、洗っていない身体やお尻を舐め尽くすという、人間としての尊厳をすべて投げ打つ服従の深淵へと足を踏み入れた。
さらに、首輪をつけられて夜の公園を這い回り、その姿を覗き見ていた老人や、段ボールの城に生きる浮浪者たちにまで奉仕を強制された。
「嫌だ、汚い、恐ろしい」
心は確かにそう叫んでいた。しかし、その屈辱の極致にある状況で、私の身体はいつもカチカチに怒張し、最高の歓喜の震えを返していたのだ。
普通の社会から見れば、私は完全に狂っているのだろう。哀れで、醜く、堕ちるおところまで堕ちた老いぼれ――それが世間の評価かもしれない。
だが、今の私には、そんな言葉は微塵も響かなかった。
定年を迎え、孤独の中でただ死を待つだけだった退屈な日々に比べれば、二人の主人に激しく責め立てられ、汚され、必要とされるこの地獄のような日々こそが、私にとっての「至上の天国」だった。私は人間であることを捨て、二人の、そしてあの公園の闇の「ペット」になることで、本当の生きる歓びを見つけたのだ。
「おい、犬。何をぼんやりしている」
背後から、78歳になった厳さんの重厚な声が響いた。
振り返ると、厳さんと75歳になった修さんが、いつものように並んで私を見下ろしていた。修さんの手には、外へ連れ出すための金属製のリードが握られている。
「今夜は風が冷たいね。ほら、コートを着て。あの公園の男たちが、お前の極上の奉仕を待ちわびているよ」
修さんが妖艶に微笑み、私の首輪にリードのフックをパチンと繋げた。その冷たい金属音が、私の股間のペニスを一瞬にして破裂しそうなほどに怒張させる。70歳になった私の身体は、主人の愛ある苛烈な言葉だけで、一瞬にして野生の獣へと変貌するのだ。
「……はい、ご主人様。喜んで、皆様にこの身を捧げにまいります」
私は床に頭を擦り付け、二人の靴の先へ丁寧なキスを捧げた。
厳さんがリードを引き、私はトレンチコートを一枚羽織って、二人の主人の半歩後ろを歩き出す。エントランスを抜け、ひんやりとした夜の闇へと足を踏み入れた。
これから向かうのは、あの底なしの快楽と服従の散歩道。
私はこれからも、70歳を過ぎてもなお、二人の主人に無限に調教され、汚され、愛され続けていく。この終わりなき主従の契約の中で、私は永遠に、二人の忠実で最高に淫らなペットとして生き、そして果てていくのだ。
夜の公園の暗がりが、主人のリードに引かれた私を、静かに優しく迎え入れてくれた。
夜の公園の最深部、木々が遮る漆黒の闇の中へと、私は二人の主人に引かれて足を踏み入れた。
冷たい夜気がコートの隙間から全裸の肌を刺すが、首輪を繋がれた私の身体は、内側から湧き上がる背徳の熱で激しく火照っていた。
「さあ、お前の本当の姿を、今夜も彼らに見せてやりなさい」
修さんがリードを木の幹に固定し、私のトレンチコートを乱暴に剥ぎ取った。
暗闇の中に浮かび上がる、70歳を迎えた私の白い肉体。その姿を待ち侘びていたかのように、段ボールの影から、以前にも増して饐た匂いを放つ浮浪者の男たちが三人も這い出てきた。彼らの目は、飢えた獣そのものの輝きを放っている。
「おい、またあの極上の老犬が来たぞ……!」
「今夜もたっぷりと楽しませてもらおうじゃねえか」
男たちが一斉に私に群がり、垢で黒ずんだ手が私の身体を容赦なく愛撫し、貪り始めた。
一人は私の口に、もう一人は私の両手を掴んでお尻の窄みを割り、ローションもないままに自身の硬り立った肉棒を強引に突き立ててきた。
「ひぎぃっ……! ぁ、ん、んんぅ……っ!」
口内を不潔な男の味で満たされながら、後ろからは引き裂かれるような熱い痛みが激しく私を貫く。普通なら正気を保てないほどの凌辱。しかし、その激しい痛みが、私の脳内で最高の快感へと変換されていく。
木の根元から少し離れた特等席で、厳さんと修さんは腕を組んでその光景をじっと見つめていた。
「いいザマだな。私たちのペットが、他の男たちにぐしゃぐしゃにかき回されている」
厳さんの低く冷徹な声が聞こえた瞬間、私のペニスは誰に触られることもなく、自身の奉仕による興奮だけで、破裂しそうなほど赤黒くそそり立った。
「あ、あ、いい……っ! もっと、もっと私を汚してください、ご主人様が見ています……っ!」
私は床ならぬ夜の地面に爪を立て、歓喜の悲鳴を上げながら、自ら男たちのピストンに合わせて腰を激しく振り続けた。社会の底辺の男たちの匂い、汗、そして容赦のない欲望が私のすべてを染め上げていく。
「いくぞ、おらっ!」
男たちが同時に荒い息を吐き、私の口腔と、そして胎内の奥深くへと、濃厚で熱い精液を一気に噴き出した。
「あ、あ、あーーっ!!」
私もまた、極限の絶頂の中で、誰に触られることもなく大量の精液を夜の枯れ葉へと激しくぶちまけていた。
狂乱の散歩が終わり、マンションの温かいリビングへと戻ってきた頃には、日付はとっくに変わっていた。
私は精液と泥、そして男たちの体臭を全身に纏ったまま、リビングの絨毯の上に力なく横たわり、荒い息を吐いていた。
「本当によくやったね、私たちの誇り高い犬」
修さんが優しく微笑みながら、温かいタオルで私の泥だらけの身体を丁寧に拭き取ってくれる。その手つきは、まるで宝物を扱うかのように愛おしげだった。
「お前が他の男たちに汚され、それでも私たちだけに忠誠を誓う姿……これ以上の悦びはないぞ」
厳さんがゆっくりと近づき、床に横たわる私の頭をがっしりと踏みつけた。彼の靴の裏から伝わる圧倒的な支配の重み。それが、私の心にこれまでにない絶対的な安堵感をもたらした。
「ご、ご主人様……私は、一生あなたたちの犬です。どうぞ、これからも、どのようにでもお使いください……っ」
私は踏みつけられたまま、厳さんの靴の先を熱烈に舐め上げた。
5年前に始まったこの調教の旅路。私は地位も、名誉も、人間としてのプライドもすべてを失った。だが、その代わりに手に入れたのは、二人の主人に全存在を肯定され、愛されるという、この上ない幸福だった。
「これでお前は、名実ともに永遠に私たちのモノだ」
厳さんが足を退け、私をベッドへと抱き上げた。
その夜、私は厳さんと修さんの二人の身体の間に挟まれ、彼らの温もりと、先ほどまで浴びていた男たちの匂いの余韻の中で、かつてないほど深く、満ち足りた眠りへと落ちていった。
70歳の黄昏時。しかし私たちの終わりなき調教の物語は、これからもこの愛の巣で、そして夜の公園の闇の中で、永遠に、どこまでも深く続いていくのだ。
26/06/15 10:19更新 / 調教師の60代
戻る
次へ