連載小説
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公園の境界線
見知らぬ老人に組み敷かれ、主人の目の前で汚されたあの日から、私の内なる「人間としての境界線」は完全に消失していた。
嫌悪や羞恥といった感情は、今や二人の主人――厳さんと修さんへの絶対的な服従を満たすための、最高のスパイスでしかなかった。私は二人の手によって、どこまでも美しく、どこまでも醜く染め上げられていくことに、ただ平伏し、悦びを感じるだけの存在になっていた。

初冬の冷たい風が吹き抜ける、ある夜のことだった。
時計の針は午前3時を回っている。私はいつものように首輪をつけられ、トレンチコートの下に何も身に纏わない姿で、二人の主人の後ろを歩いていた。向かう先は、あの公園のさらに奥、普段は一般の人間が立ち入らない、鬱蒼とした木々が静まり返る暗がりのエリアだった。

そこには、段ボールやビニールシートを繋ぎ合わせ、社会の片隅で息を潜めるように暮らす浮浪者たちの「巣」があった。
饐たゴミの臭いと、湿った土の匂いが混ざり合う、淀んだ空気が満ちている。

「おい、犬。ここにいる男たちがお前の今夜の主人だ」

厳さんが立ち止まり、ポケットから取り出したリードを強く引いた。首輪が喉を締め付け、私は自然と四つん這いの姿勢になる。

「厳さん、本当にここで……?」
私が冷たい地面を見つめながら呟くと、修さんが私の背中を優しく、しかし冷酷になぞった。
「そうだよ。この人たちはね、久しく人の温もりなんて忘れているんだ。私たちの可愛いペットが、彼らに極上の奉仕を捧げてあげるんだよ。彼らの汚れを、お前のその綺麗な舌で、すべて舐め尽くしなさい」

修さんの言葉と同時に、段ボールの影から、不潔な外套を羽織った二人の男が、物音に気づいて這い出てきた。
無精髭に覆われた顔、垢で真っ黒に汚れた手足、そして何日も、あるいは何ヶ月も洗われていない強烈な体臭。彼らは首輪をつけられて四つん這いになっている私の姿を見ると、信じられないものを見るような目で、しかしすぐに濁った欲望をその瞳に宿らせた。

「おい……なんだこれは。本当にいいのか?」
一人の男が、ひび割れた声で厳さんに問いかける。厳さんは何も言わず、ただ満足そうに頷き、私のリードをその場にあった木の根元へと固く結びつけた。

「さあ、始めなさい。お前の主人の命令だ」

厳さんの冷徹な声が、夜の静寂に響き渡る。
私は逃げ出すことも、拒絶することも許されない。ただ木の根元に繋がれた犬として、社会の底辺に生きる男たちの欲望を受け入れるしかなかった。冷たい冬の空気の中、私は自らコートを脱ぎ捨て、全裸の肉体を彼らの前に晒した。寒さで身体が震えるのと同時に、私の股間のペニスは、その圧倒的な非日常と狂気によって、早くも赤黒く怒張を始めていた。

「本当に……俺たちに奉仕してくれるのか?」

一人の男が、信じられないといった様子で私の白髪混じりの頭に触れてきた。その手はガサガサに荒れており、爪の間には真っ黒な垢が詰まっている。普通の生活を送っていれば、決して交わることのなかったはずの世界。しかし今の私にとって、主人の命令こそが絶対の法律だった。

「……はい。どうぞ、お好きなようになさってください」
私は四つん這いのまま、自ら進んで男の股間へと顔を寄せた。

男がボロボロのズボンを引き下げると、そこからは何日も、あるいは何ヶ月も洗われていない肉体の、強烈な生の匂いが立ち昇った。汗と皮脂が何重にも重なり合った、鼻を突く野性的な異臭。私は一瞬だけ息を止めたが、背後から聞こえる厳さんの「早くしなさい」という低い声に、脳の芯が跳ね上がった。

私は目を閉じ、その不潔な肉棒を、自らの口腔へと深く迎え入れた。
「ん、ぐぅっ……! ぁ、ん、んぅ……っ!」
口いっぱいに広がる、かつて経験したことのない強烈な味。だが、その汚れを受け入れるたびに、私の頭の中では「私は主人のためにすべてを捧げている」という狂信的な喜びが膨れ上がっていった。不潔であればあるほど、屈辱が深ければ深いほど、それは二人の主人に対する絶対的な従順の証明になるのだ。

「おい、こっちのケツの穴も空いてるぜ!」
もう一人の男が、待ちきれないとばかりに私の背後に回り込んだ。彼の手によって、私のお尻の窄みが乱暴に押し広げられる。ローションなどあるはずもない。男は自らの唾液を塗りつけると、私の奥へとその硬い肉棒を強引に突き立てた。

「ひぎぃっ……! あ、あぁぁぁっ!」
引き裂かれるような激痛が走る。しかし、木の根元に繋がれた首輪のリードがピンと張り、逃げ場のない実感が私をさらに狂わせた。冬の冷たい空気の中で、私の全裸の身体は、二人の浮浪者の激しい熱と匂いに包まれ、ぐしゃぐしゃにかき回されていく。

正面の暗がりからは、厳さんと修さんが、腕を組んでその光景をじっと見つめている。彼らの冷徹で、どこか満足げな視線を感じるたびに、触れられてもいない私のペニスは自らカチカチに怒張し、先端から大量の蜜を地面の枯れ葉へと滴らせていた。

「あ、あ、いい、もっと、もっと汚してください……っ!」
プライドも、社会的な地位も、人間としてのすべての殻を破り捨て、私はただ歓喜の声を上げて腰を振られていた。社会の底辺とも言える場所で、己の性欲と服従心が完全に解放されていく。

「いくぞ、おらっ!」
前後の男たちが同時に荒い息を吐き、私の口内と、そして胎内深くへと、熱いものを一気に吐き出した。
「あ、あ、あーーっ!!」
私もまた、誰に触られることもなく、絶頂の極致の中で大量の精液を夜の地面へと激しく噴き出していた。

行為が終わり、男たちが満足して段ボールの奥へと戻っていく中、私は冷たい地面の上で、精液と泥に塗れて横たわっていた。
厳さんがゆっくりと近づき、木の根元からリードを解いた。そして、私の身体に優しくコートをかけてくれた。

「よくやった、私たちの誇り高い犬だ」
修さんが私の泥だらけの頬を撫で、愛おしそうに囁く。
その瞬間、私の心はこれまでにない絶対的な幸福感で満たされていた。私は二人の主人によって、人間を超越した、純粋な愛の玩具へと完成させられたのだ。
26/06/15 10:15更新 / 調教師の60代
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