連載小説
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主従の契約
排泄物や精液を口で受け入れる一線を越えてからというもの、私の感覚は麻痺するどころか、より先鋭化していった。
かつて65歳までの人生で培った「清潔」や「常識」といった概念は、二人の主人の前では何の意味も持たない。むしろ、汚され、辱められることの中にこそ、私という存在の唯一無二の価値があるのだと信じ込むようになっていた。

ある真夏の日のことだった。
二人のマンションを訪れた私は、いつものように玄関を入った瞬間にすべての衣服を脱ぎ捨て、全裸になってリビングへと這い進んだ。部屋の中はエアコンの風で冷やされていたが、ソファに座る厳さんと修さんからは、どこか熱を帯びた、濃厚な男の体臭が漂っていた。

「待っていたよ、私たちの可愛い犬」

修さんが、妖しげな笑みを浮かべて私を見下ろした。
二人は今日、あえて風呂に入らず、丸一日分の汗と脂をその身に纏って私を待っていたのだという。70代の男性特有の、枯れていながらもどこか野々しい、強烈な生の匂いが部屋の空気を支配していた。

「おい。今日は私たちが汗水を流して生み出した、すべての匂いをお前にやる。隅々まで綺麗に舐め上げなさい」

厳さんが低く、絶対的な声で命じ、大きな脚を広げた。
「……はい、ご主人様」
私は躊躇うことなく、厳さんの足元へと顔を寄せた。

まずは、床に投げ出された厳さんの足の裏からだった。
靴の中で一日中蒸れていたであろう足は、微かに湿り気を帯び、強烈な酸味のある臭いを放っていた。私はそれに顔をしかめるどころか、喉の奥がキュッと鳴るほどの興奮を覚えた。大きな足の親指を口に含み、指の隙間に溜まった垢や汗を、舌先で丁寧に、貪るように舐めとっていく。

「ふむ……いい舌使いだ。次はここだ、修のほうも忘れるなよ」

厳さんが声を震わせると、隣の修さんも衣服を緩め、自身の脇の下を私の目の前に突き出してきた。
修さんの脇からは、香水と混ざり合った、ツンとする酸っぱい汗の匂いが放たれていた。私は厳さんの足を口から放すと、今度は修さんの脇に顔を埋めた。白髪が混じる腋毛の奥に鼻を押し付け、その匂いを深く吸い込む。そして、皮膚に滲む汗を、まるで極上の蜜を味わうかのように、ジュブ、ジュブと音を立てて舐め上げていった。

「ああ、くすぐったいな……。でも、お前に舐められていると、本当に自分が主人になった実感が湧いてくるよ」
修さんが私の髪を愛おしそうになぞりながら、陶酔したような吐息を漏らす。

二人の洗っていない身体を舐めるたびに、私の口内は彼らの体臭で満たされ、脳の芯が痺れていく。それは、彼らの存在そのものを私の肉体に融合させていくような、神聖な儀式のようでもあった。

しかし、二人の調教はこれで終わりではなかった。

「よし、上半身は合格だ。次は……本番だ」
厳さんの声が、一段と低く、嗜虐的な響きを帯びた。
二人はソファから立ち上がると、私に向かってその背中を向け、腰を屈めた。私の目の前に現れたのは、一日中洗われていない、二人の主人の「お尻」だった。

私の眼前に、二人の主人の肉体が迫っていた。
一日中、下着とズボンの奥に閉じ込められ、洗われていないお尻。そこからは、先ほどの上半身とは比較にならないほど、濃厚で野生的な男の体臭が放たれていた。排泄の残滓や、皮膚の皺に滲んだ濃い汗の臭いが、容赦なく私の鼻腔を突き刺す。

「どうした、犬。お前の大好きな場所だろう。早く綺麗に掃除しなさい」

厳さんの容赦のない言葉が降ってくる。彼の大きなお尻の肉が、私の目の前で挑発するように微かに震えた。
私の心臓は早鐘を打っていた。溢れ出る唾液を飲み込み、私は自ら進んで、その未知なる領域へと顔を近づけた。

まずは、年長である厳さんのお尻の窄みからだった。
私は両手で彼の豊かなお尻の肉を左右に押し広げ、その中心へと舌を突き立てた。
「ん、あぅ……っ!」
口いっぱいに広がる、強烈な生の風味。それはおよそ清潔とはかけ離れた、人間の最も泥臭い「生きている証」そのものだった。私は狂ったように舌を動かし、窄みの皺の隅々まで、まるでこびりついた汚れを削ぎ落とすように激しく舐め上げていった。

「おお……いいぞ、その調子だ、もっと奥まで舌を入れろ!」
厳さんが太い声を上げ、私の奉仕に腰を震わせる。

その隣では、修さんが待ちきれないとばかりに、自身のお尻を私の顔に押し付けてきた。
「私の方も忘れないでね……。ほら、ここだよ」
私は厳さんのお尻から舌を離すと、今度は修さんの白く滑らかなお尻の奥へと割れ目に顔を埋めた。修さんの窄みは、厳さんとはまた違う、少しツンとした酸味を帯びた匂いがした。私はその二つの異なる主人の味を交互に貪り、口内を彼らの分泌物で一杯に満たしていった。

プライドなど、とうの昔に擦り切れて消えていた。
洗っていないお尻を舐めさせられているという圧倒的な屈辱。しかし、その屈辱こそが、私の脳内で最高の愛の証へと変換されていた。二人が私にそれを許し、私がそれに応える。この歪んだ主従の契約こそが、今の私の生きる世界のすべてだった。

「ふぅ……本当に見事な犬だ。ご褒美に、お前のソコも可愛がってあげよう」

ひとしきり舐め上げられ、満足した二人が私を床に仰向けにひっくり返した。
私のペニスは、自分の奉仕による興奮だけで、破裂しそうなほどに赤黒く怒張し、先走りの汁を床に滴らせていた。

「今日は二人で同時にいかせてもらうよ」

厳さんと修さんが、それぞれの猛り立った肉棒を私の前に差し出す。一人は私の口へ、そしてもう一人は、ローションも塗らないまま、私の窄みへと強引に割り入ってきた。
「ひぎぃっ……! あ、あぁぁぁっ!」
上下の穴を同時に主人の肉体で塞がれ、私は言葉にならない悲鳴を上げた。洗っていない彼らの体臭と、引き裂かれるような熱い痛みが全身を駆け巡る。しかし、私の身体は、その苛烈な責め苦に対して、かつてないほどの歓喜の震えを返していた。

二人の主人の激しいピストンに翻弄されながら、私は彼らの汗と、匂いと、精液の海の中で、何度も何度も果てなき絶頂へと叩き落とされていった。
26/06/11 15:35更新 / 調教師の60代
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