連載小説
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因果応報の輪舞
密室の重い扉を押し開けて入ってきたのは、数人の年老いた男たちだった。60代から70代の、いずれも人生の黄昏時を迎えた者たち。
四つん這いで縛られた田口は、その顔ぶれを確かめることもできず、「おい! 助けてくれ!」と、ただ盲目的に救いを求めた。
私たちは、訪れた先達たちに恭しく一礼した。「準備は整っております。あとは、皆様の御心のままに」

田口が首を巡らせ、彼らの貌を認めた瞬間、その血の気が引いていくのが分かった。
私たちは知っていたのだ。あの理不尽な夜の後、私が孤独の中で掲示板の闇を探ったとき、彼によって尊厳を汚された同胞たちがこれほど存在したという事実を。
「田口被害者の会」
それは、傷つけられた魂たちが集う、密やかな連帯だった。今回の計画は、全員の合意のもとに編まれた復讐の儀式。かつては誇り高き「タチ」でありながら、彼の暴力に屈せざるを得なかった者も含まれており、誰もが雪辱の機会を渇望していた。

最初に田口の背後に立ったのは、頭髪を白銀に染めた70代の男性だった。年少の者を好むという彼が、ある夕暮れの公園で待ち合わせをしていた際、田口の野獣のような力によって手籠めにされたのだという。
田口は己の恐怖を覆い隠すように、なおも尊大な言葉を放った。
「あんたは年下相手じゃなきゃ、その歳じゃ大きくならないんだろ? なら、俺の身体じゃ無理だな!」

だが、老人は静かに、琥珀色の錠剤を掌に示した。バイアグラ。
「案ずるな。これを噛み砕いている。すぐに、お前を貫く柱となる」
男が自らの質量を誇示するように扱き始めると、それは驚くべきことに、岩井さんの倍にも及ぶ巨躯へと変貌を遂げた。あれほどの質量に穿たれる肉体は、どれほどの忘我を味わうのだろう。
幾度もの洗浄によって無防備に開かれた田口の深奥に、冷たい潤滑液が注がれ、そして老人の剛直が容赦なく突き立てられた。
肉と肉が軋み、メリメリと地鳴りのような錯覚を伴って拡げられていく。田口が「痛い」と絶叫しても、老人の前進は止まらない。
「そういえば、儂が痛いと乞うた時も、お前は決して手を止めなかったな」
老人は過去の痛みをなぞるように、冷徹に、しかし情熱的に腰を突き入れた。

すべてを奉納されたとき、あれほど傲慢だった田口は、ついに静まり返った。だが老人は、その肉体の沈黙を許さず、最初から狂おしいほどの速度で腰を打ち付けた。
耐えようとする田口の喉から「あがが……」という、言葉にならぬ悲鳴が漏れ出す。老人の猛烈な使役に、田口は先ほど流したばかりの小便を、再び無残に溢れさせた。

その姿を見つめながら、私はかつて自らが浴びせられた言葉を、呪詛のように彼に還した。
「あれ? あまりの快楽に、またおしっこを漏らしてしまったの?」
初めて犯される田口の肉の門は、驚くほどに貪欲な緊縮を見せていた。老人はその最奥に、自らの精液を深く注ぎ込んだ。それを契機として、積年の怨恨を抱いた男たちが、次々と田口の肉体を侵食していった。

1時間が過ぎる頃、田口の体内からは、受け止めきれぬ精液が白濁の川となって溢れていた。
渇きに喘ぐ彼に、最初の老人が「飲みなさい」と、ある妖しい液体を喉奥へと流し込んだ。その瞬間、悲鳴を上げていた田口の肉体に劇的な変容が訪れた。
貫かれるたびに、彼の口から漏れるのは、淫らな悦びに悶える声音だった。飲まされたのは、理性を焼き尽くす秘薬。
触れられてもいない彼のペニスは、歓喜に震えながら天を突いていた。激しい狂乱の中で、彼は自らの意思とは無関係に、大量の精液を噴射し、完全に服従の悦びへと調教された。

あれほど他者の体液を拒んでいた口で、彼は進んで老人たちのペニスを迎え入れ、口内に射精されると「美味しい」と呟いて飲み干した。かつて拒んだ小便さえも、今や聖水のように授かるたび、法悦の表情を浮かべていた。

総勢10数人の老人たちに蹂躙され、開拓された田口は、その後、彼らの「愛玩物」となった。
今では、老いた男たちに奉仕する悦びこそが彼の生の実感となり、どれほど衰えた肉体であっても、進んでその口に含むようになったという。
時折、あの公園で、老人たちに首輪を繋がれ、あらゆる年代の男たちに種付けされる彼の無様な、しかし幸福そうな姿が風の噂に聞こえてくる。

定年を過ぎ、ただ孤独に死の訪れを待つだけだった山口という私の生は、あの歪んだ境界線を越えた日から、狂おしいほどの愛と快楽に満ちた、果てしない桃色の絵巻物へと転生を遂げた。
私は今、愛する岩井さんの腕の中で、この上ない幸福の熱に浮かされながら、静かに、しかし確かに生きている。

(了)
26/06/02 17:21更新 / 調教師の60代
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