連載小説
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溢れる蜜の味
老人がズボンを押し下げると、その下からは白いブリーフが現れた。股間の布地を押し上げるようにして、太く頑強なペニスの質量がくっきりと浮き出ている。
私は吸い寄せられるように顔を近づけ、ブリーフ越しに彼の匂いを深く吸い込んだ。特に金玉のあたりからは、むっとするような強烈な男の体臭が立ち込めていた。普通の人間なら顔を顰めるかもしれないその匂いが、今の私にとっては、頭を狂わせるほどの至高の芳香に感じられてならなかった。

私がいつまでもブリーフの上から熱心に匂いを嗅ぎ続けているものだから、老人はじれったさに耐えかねたのだろう。彼は自らブリーフのゴムに指をかけ、一気にそれを引き下げた。
その瞬間、私の目の前に、驚くほど大きく、硬くそそり立った一本の「雄の象徴」が剥き出しになった。そこから放たれる熱気と生々しい匂いが、狭い個室の空気を一瞬で支配する。

「頼む……口で咥えてくれ。頼むから……」
老人は声を震わせ、懇願するように私の白髪交じりの頭を見つめてきた。
だが、誰かのそこを舐めるなど、私の七十年の人生でただの一度もなかったことだ。どうすればいいのか、作法など全く分からない。
(とりあえず、舌を使えばいいのだろうか……)
私は手探りで、恐る恐る彼のペニスの先端に舌先を触れ、ペロペロと優しく舐め上げてみた。
私が随分と時間をかけて焦らしてしまったせいか、彼のペニスの先からは、すでに大量の我慢汁が溢れ出ていた。舌尖に触れる、初めて味わう男の蜜。それは嫌悪感どころか、脳の芯が痺れるほどに甘美だった。(こんなに美味しいものが、この世界に存在していたのか……)私は深い感慨に耽りながら、ただ夢中で舌を動かした。

私はまるで幼子がキャンディを貪るように一心不乱に舐め上げると、老人の口からは、堰を切ったように熱い喘ぎ声が漏れ出し始めた。
「あ、あぁ……そこ、いい……口の中に、入れてくれ……っ」
彼は切迫した声で、さらなる快楽を求めてくる。
舌先だけでこれほどまでに私を狂わせる味が、もし口内全体に広がったら、一体どうなってしまうのだろう。想像すらつかなかった。だが、もっと深く、もっと濃密に彼のすべてを味わいつくしたいという飢餓感が、恐怖を完全に上回った。
私は意を決して割れ目を開き、彼の昂りをパクっと、根元まで全てを飲み干すように深く咥え込んだ。

「もっと……もっと舌を使ってくれ」
老人の声は、もはや命令に近い懇願へと変わっていた。私は喉を突かれそうになりながらも、不器用なりに懸命に舌を這わせ、彼を奉仕した。
しかし、やはり私の付け焼き刃の口技ではぎこちなかったのだろうか、あるいは彼の興奮がすでに限界を超えていたのか。
「すまない、ちょっとだけ我慢してくれ……っ」
そう掠れた声で呟いた直後、それまで私の髪を優しく撫でまわしていた彼の両手が、突如として私の頭を鷲掴みにした。
途端に強引な力が加わり、彼は自身の腰を前後に激しく動かし始めた。私の口内へと、彼の太い肉塊が容赦なくピストン運動を繰り返す。喉の奥を何度も強く突かれ、息が詰まるような苦しさが襲う。しかし不思議なことに、その苦痛の中でさえ、私の胸の内には「美味しい、もっと欲しい」という本能的な歓喜が自然と湧き上がっていたのだ。

「う、あ……限界だ、抜く……っ!」
老人が腰を震わせ、私の口からペニスを引き抜こうとした。だが、今の私は完全に狂っていた。この極上の味を、途中で取り上げられることなど到底許せなかった。
私は引き抜かれまいと、夢中で彼のお尻に両手を回し、その肉厚な臀部を強く掴んで我が方へと引き寄せた。

次の瞬間、私の口の中にあった彼の亀頭が、破裂しそうなほどに大きく膨れ上がった。
ドクン、ドクンと不気味な脈動が伝わった直後、熱い精液が、私の口内へと大量に、容赦なく放出された。
あまりの勢いにむせ返りそうになりながらも、鼻腔の奥まで突き抜ける濃厚な雄の匂いが私を満たしていく。その匂いと味に、私自身の脳内からも溢れんばかりの快楽物質が分泌されるのが分かった。言葉にできないほどの、圧倒的な多幸感。
私はとめどなく溢れ出る彼の生命の痕跡を、一滴も無駄にしたくないとばかりに、尿道に残る一滴すらも搾り取るように強く吸い尽くした。そして、それを喉の奥へと、恍惚の表情のまま飲み干した。

口の中にも、鼻腔の奥にも、男の生々しい残り香がいつまでも立ち込めていた。私は人生で味わったことのない、温かい幸福の波に包まれていた。
老人は力尽き、便器の蓋に腰をかけるようにしてぐったりと座り込んだ。私の口からゆっくりとペニスが引き抜かれる。
「……物凄く、気持ちよかったよ。ありがとう」
老人は荒い息を整えながら、再び私の頭を、宝物を愛おしむかのように優しく、優しく撫でてくれた。
私もまた、初めて喉を鳴らして飲み込んだ精液の余韻に浸りながら、「美味しかったです」と、偽らざる本音を自然と口にしていた。

――しかし、奇跡はそれだけで終わらなかった。
私は他人のペニスを舐めていただけだったというのに、私のズボンの下では、数十年もの間死んでいたはずの私のペニスが、信じられないほどの硬さで反り返り、猛烈に昂っていたのだ。
ズボンの上からでも一目でわかるほど、股間が大きく膨れ上がっている。
それを見た老紳士は、優しく目を細めると、囁いた。
「お礼に、今度は僕が君を気持ちよくしてあげるよ」

老人はそう言うと、私の身体に触れ、愛おしそうに衣服を脱がせ始めた。
男の手によって、私の乳首が愛撫され、衣服越しに舌で転がされる。これまで味わったことのない、電流が走るような快楽が私を襲った。誰かに肌を舐められることが、これほどまでに心地よいものだとは思いもしなかった。乳首を刺激されるだけで、腰の奥がズキズキと疼く。
やがて、私のズボンと下着が滑り落ちた。
そこには、夏の個室の熱気の中で、限界まで反り返り、歓喜に震える私のペニスが、完全に露わになっていた。
26/06/01 19:00更新 / 調教師の60代
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