連載小説
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淫乱出張@
あの体験から、もう七年も経ちました。私は42歳でした。性癖の方はウケ寄りのリバ。身長は170cmでその頃の体重は75kgのポチャ。下着好きな見られ好きで、発展サウナなどに行っては着替えの最中をお仲間さん達に見せていました。好きなタイプは同年代から上、中肉中背以上から同じメタボな体型の方を好みました。

私は都内在住のとある会社のサラリーマンで、この頃は出張三昧でした。楽しみと言えば、上記のような発展サウナでのセックスやゲイサイトのチャット。特にチャットの方は暇つぶしにいつも利用していました。
そこで、九州のとある県在住の方とチャット上で知り合い意気投合しました。性癖がほぼ同じで且つ同い年のポチャさんでした。少し違うのは彼が無類の複数好きで、サウナではミックスルームなどで必ず複数プレイをするとのことでした。私も嫌いではありませんが、やはりタイプ外の方に手を出されると、、、。少し興奮が冷めてしまうことがあります。ですから、私のような人間は、真っ暗な部屋が向いているのかも、、、です。
タイプの方だけでも明るい部屋で複数プレイをしてみたい。そんな願望を常に抱いていました。叶うことなど無いだろうなぁ、と思いつつ。

その彼とはメルアドを交換し、お互いのエロ下着姿画像や裸体画像、チンポ画像を送り合い、いつか会いたいね、と話していました。彼の画像は回を重ねるごとに過激になっていき、バイブをハメた画像なども多数。彼の変態性に影響されたのか、私も地元の発展サウナでそれなりに変態プレイをしたものです。

そんな時、なんたる偶然か、、彼の住む地への出張が決まったのです。仕事のことそっちのけで、心底からこの偶然に感謝歓喜しました。早速彼にそのことをメールすると、彼も喜び是非会いましょうとなりました。最初は私が宿泊するホテルへ、と言っていたのですが、やがて発展サウナにしようと変更に。彼御用達のサウナには、宿泊施設もあるそうで、私自身、地方のサウナ巡りも好きなため彼の提案を受け入れました。因みに東京に準ずる大都市の有名発展サウナはほぼ行っておりますが、九州方面は行ったことがありませんでした。

ネットでそのサウナを調べると、一応オールジャンルであり年齢制限や体型制限はないですが、その施設のHP掲示板を見ると中高年や老け専がほとんどでした。若い方の投稿はなく、42歳の私が“若手”になるくらいです。しかし、今は様変わりしたようでたまにHP掲示板を覗くと20代30代の方が投稿してました。
主に老け専の発展サウナなので、私にとっては好都合でした。
四階建てのビル。ほとんどの発展施設同様一階に受付、ロッカー、風呂サウナ、二階はミックスルーム三室に談話室、三階は宿泊用個室に鏡張り広場兼寝床。最上階は、これは行ってみて初めて分かりましたが、サウナのオーナーさんの住居のようでした。
それぞれのフロア画像を見ると、中々そそる隠微な雰囲気です。
一度入館すると外出できないとのこと。また、私が行く夜の“今夜伺います”投稿にお返事が全くなかったことが少々不安でした。ですから、彼と二人で募集をかけたりしたのですが、ノッテくる方はおらず、、、。平日ですしね、、。だったら当夜に居るであろう方々と楽しもう、と諦めました。

私は自身の下着コレクションと、彼に持って来て欲しいと頼まれた下着をカバンに詰めました。また、彼は下着以外、あらゆる淫乱グッズを持参するとのことでとても楽しみでした。

私は普通のゲイと違い、かなり変態で特殊な趣向を持っていると自覚してます。
そんな私がまさか、、、今まで経験したこともない、さらに淫乱で変態な一夜を過ごすことになるとは、この時は思いもしませんでした。
いろいろな方と出会い、そして彼やいろいろな方に変態を開発されました。
この実体験を書き記していこうと思います。

いよいよ当日。その地へ向かうまで、彼とのプレイで頭がいっぱいでした。また、どんな熟年さんがいるのか、、など、この時から淫乱モードになっていたようです。
駅に着き、書類を出して残りはロッカーへ。
早々と仕事を終わらせた私は軽く夕食を取り、一度入館すると外出出来ないためコンビニで夜食の飲食物を購入。荷物を取り出しそのサウナに向かいました。
行くまでにかなり迷ったのですが、何とか無事に着きました。道路に面しているそのサウナのドアを開けると、

♪ピコンピコンピコン〜

と客入館のお知らせベルが鳴りました。中を見ると、
「かなり年季の入ったサウナだな〜」
と思いました。床は絨毯で、靴箱も内装もかなり古く、昭和を感じさせる造りでした。
それがまたかえって新鮮に映ったのは確かです。
靴を靴箱に入れ、受付へ向かいました。(続く)

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